今から約40年前僕が中学生の時、母親は40前で、今でいうアラフォーでした。細身で切長の目で、同級生からきれいなお母さんと言われていて、なんとなく三田佳子さんに似てるような、きれいだけど、ちょっと近寄りがたい雰囲気の女性でした。
うちでは毎年家族揃って泊まりがけでスキー旅行に行っていて、みんなマイスキーとマイブーツを持っていました。その年は父親は仕事の都合か何かで急に行けなくなり、父親の運転する車で行くはずが、母親と二人で新幹線で行くことになりました。
駅で新幹線を降りて、そこからホテルからの迎えのバスに乗り、ホテルに荷物を預け、着替えをして、ホテルの目の前のゲレンデに行きました。
僕も母親は一緒に滑りはじめ、すぐにお昼になりました。お昼を食べてのんびりしてから滑りたい母親とすぐにでも滑りに行きたい僕は、ホテルに戻る時間を決めて別々に滑ることにしました。
一人でゲレンデを一通り滑り、どのくらい滑ったか、ふと上を通るベアリフトを見ると、母親と同じスキーウェアの女性が遠くに見えて、隣には若い感じの色黒の男の人がいて、カップルがイチャイチャしているように見えました。リフトが近づいてくるとその女性は母親で、母親は僕には気づいてない様子でその男性ととても親しい感じで話をしていて、時々二人で後ろを振り返り後ろのリフトにいる二人の男性に何か話しかけたりしていました。
僕は一人で滑るのに飽きてきて疲れたし、約束の時間より早めにホテルに戻り、フロントでまだ母親は戻ってないことを聞いて、ホテルでスキーとブーツを乾燥室に預け、ロビーで一人で母親を待っていました。
約束の時間を30分ほど過ぎた頃、母親はさっきリフトで一緒だった若い男たちと一緒に戻ってきました。
母親たちはフロントでそれぞれ部屋のキーを受け取ったりスキーやブーツを預けたりしてましたが、その間、男たちは母親の腰に腕を回したり、お尻を撫でたりしていて、母親も嫌がる様子もなく、むしろイチャイチャしているようで、随分親しくなっているように見えました。
男の人たちとじゃれあっていた母親は、僕を見つけると、あっという顔をして、その男の人たちにじゃあね、あとでねと言って、僕のところに来て、お部屋に行こうか。と何事もなかったようにエレベーターに乗りました。