母が夜中に祖父の部屋に入って行くのを見たのが今から4年前。
当時母の美代子は39歳、祖父(父の父)は66歳、俺が17歳だった。
父はその3年前に他界し、祖母も5年前に他界していた。
我が家は2世帯住宅で祖父は1階、俺と母は2階で唯一の共有場所が1階のキッチンとリビングだった。
リビングから2階へは階段があるだけだが、祖父の部屋に行くには鍵付きのドアーがあった。
そんな祖父の部屋へ母はノックをしカギを開けてもらって入っていた。
初めのころは祖父が体調を崩して、母が看病をしていたんだろう、くらいしか思っていなかった。
しかし、翌朝起きてみると祖父はリビングで新聞を読んでいてそんな風には見えなかった。
それからいろいろ観察をしてわかったのだが、母は週1くらいで夜中に祖父の部屋へ行っているのが分かった。
というのも祖父はすでに定年を迎えていて家にいたが、母は父が亡くなったのをきっかけにパートの出るようになったのだ。
当時の俺は彼女もいて数回セックスをしていたので、(母も祖父も寂しいんだろう、どうせ二人共連れ合いがいないんだから、、)と、許していた。
それでも興味だけはあり、母が祖父の部屋に入ると1階へ降りドアー越しに聞き耳を立てていた。
「美代子さん、、来てくれたんだね。」
「お義父さん、、良かったんですか。」
「嬉しいよ、さあこっちへおいで。」
と、そのあとチューチューと言うキスの音がした。
もう彼女と経験があった俺は、母と祖父が何をしているのか分かったが問い詰めることはしなかった。
それからも興味を思った俺はバイトで稼いだ金でボイスレコーダーをリビングへ、祖父が出かけた隙に盗聴器を祖父の部屋のコンセントにつけ、父のビデオカメラをキッチンに隠してつけた。