私が小さいとき、母は私を寝かせると週に何度か祖父の部屋へ行っていた。
色々後片付けがあるからって母は言っていたが、おばあちゃんにしてもらえばいいのに、、と思っていた。
私が行かないでと言うと母は、じゃあスミレが寝るまでここにいてあげるから安心して、、と言っていました。
小学校に入って弟が生まれたが、父がいないのにどうしてと思っていた。
友達のお母さんもスミレちゃんのお母さんもこれから大変ねと言っていて、どうしてと思っていた。
ある夜祖父の部屋から話し声が聞こえた。
「お義父さん、お願いです、これ以上するのならゴムを着けるか避妊薬を飲ませてください。」
「何言っているン、爺の子を二人も産んでいて、、これは嫁の務めなんだから、、息子が死んで養ってあげていると言うのに、、」
「そんな、、」
それから母はもう一人弟を産んだ。私にとっては妹も弟もでき最高でした。
しかし、私が中学に入ってから祖父も祖母もなくなり、私と母、妹と弟と4人で仲良く暮らしています。
この家とほかに畑が3つあり、1つが高額で売れたので母は畑仕事だけで私たちを養ってくれています。