両親の夫婦の営みを見るようになったのは、僕が中1で、父が54歳、母が39歳
の時だった。
「あっ」という母の聞きなれない声に魅かれ、思わず両親の寝室の襖を少し
開くと、足を開いた黒いストッキングに赤紫のショーツだけの母と、母の胸
や下腹部をまさぐる父の姿が垣間見えた。
父は赤紫の派手なショーツの上から股間を指先で激しく愛撫しているよう
で、母は目を閉じたまま手を後ろについて、吐息を押し殺している。苦しそ
うに鼻先が小刻みに震えていたように見えた。
父は母のモダンバレで鍛えられて年の割りに縊れたウエストを抱きしめるよ
うにして母の股間に顔を埋めようとした。母はイヤイヤをするように首を振
っている。父の頭が太股を割って入る。下着の上から母の股間を嘗め回した
後、父は足をそろえてゆっくりと赤紫のショーツを抜き取った。つい去年ま
で一緒にお風呂に入っていて知っている、母の清楚な顔に似合って楚々とし
たヘアが露わになった。
ピチャ、ブチュと卑猥な音を立てながら父は母の股間に舌を這わせた。母は
切なそうな表情のまま腰を浮かせ、すっかり父に身を委ねていた。「ハァ、
ハァ、ハァ」必死で声をかみ殺す母の声は快感に上擦っているように聞こえ
た。「溜まってたべ?」父が聞くと、「ああ、んでね、んでね」と母がかす
れた声でつぶやいた。「こったに濡らして、めごい顔してでもなんぼすけべ
えだば」と父が母をからかうと、「あっ、まいね、まいね」と泣きそうにな
りながら母は首を横に振った。やがて父は体を起こし、年の割りにまだ小ぶ
りの乳首を吸った。父は、ぐったりとなった母を組み伏せるようにして、母
の太腿の間に体を滑りこませ、黒光りするブツを股間に押し付けた。
「んーーっ、」という苦しそうに押し殺した呻き声が、母が父を受け入れた
ことを如実に示していた。「どんだ?」父が母に囁いた。母はしばらく息を
止めた後、「はっはっはっ」と荒い息を吐き出した。父はピストン運動を開
始した。古い木造家屋が軋む。母は微かに「うっ」という声を上げた。「な
んぼきかねぇ女だば」父がグイッと身を乗り出した。母は何かに堪えるよう
な表情をしていたが、それが更に切なさを増し、顔がどんどん赤みを帯びて
くるように見えた。「んっ、んっ」と小さく甘い声が漏れる。「はっ、、、
うっ、、、っ、、、」母の吐息はだんだん聴いている方がおかしくなるよう
に高まって来た。「んっ、くっ、はぁー」父の律動に合わせて母は何度も小
さく甘い呻き声を漏らした。時折がまんできなかったのだろうか、「あ
っ、」と生々しい声を上げることもあった。多分父が黒く太いブツで、母を
強く、深くを貫いていたのだと思う。田舎の広い家とはいえ、同居する僕や
祖母、叔母ら家族に聞かれまいとするように必死で快感を我慢し、それでも
甘い吐息と声を洩らしてしまう、そんな感じだった。
父は何度か「どんだば?」と聞いたが、そのたびに母は「あああ、聞こえ
る、まいね、まいね」とプライドの高いところを見せた。田舎とはいえ、銀
行の支店長のお嬢さんとしての誇りがあったのだろうか。聞こえるも何も、
母が組みしかれ、貫かれ、恥かしい声を上げているのを見ているのに…とお
もうとちょっとおかしかった。突然、父は、「せば、やめら?」といって自
分の分身を引き抜いて、腰の動きを止めた。母は迷子になった子供のように
「えっ、ウソでしょう」というような不安な表情を一瞬浮かべてしばらく耐
えていたが、父が今度は胸を揉みしだき始めると、「くーっ、うっうっ、あ
あああ、あんあんあん」と半泣きの恥かしい声を上げてしまった。「ほら、
どんだ?」父が煽るように律動を再開した。それでも母は必死に堪えている
ようだったが、吐息が次第に早く、荒くなり、それと母の腰の動きも激しく
なった。
「うっ、うっ、うっ、くぅーっ」「どんだば」父が勝ち誇ったように母に言
葉を投げかけました。次の瞬間、母はすすり泣くような声で「あっ、あっ、
あっ」と生々しい、甲高い声を思いきり上げてしまった。「はっ、あっ、ん
っ、んっ、まいね、まいね」一度堰ききった喘ぎ声はもう止まらなかった。
母も父の肉棒を自分の体の奥深く咥え込むためか何度も腰を振り、足を父の
腰に絡めた。「どこいい」「あ、そこが」「そこだば分かんね、どこ」母は
あえぎ声のなかからついに「まんじゅ」と言った。あの普段は清楚で控えめ
な母がなんてふしだらな…「まんじゅ、今、何咥えこんでる?」「が、が
も…」「まんじゅががも咥える事って英語でどういうがわがる」「セ…セッ
クス」「初めてセックスしたのいつだば」「ああ、まいね、まいね」「お見
合いだのに、やられでだんだだべ?」など卑猥な言葉の応酬で自分達の行為
の興奮を高めているようだった。
「あああああん」母はひときわあられもない声で呻くと、ぐったりとなって
しまった。すると、父は、股間からイチモツを引き抜くと、母の顔にもって
いった。ケホケホと咽せていたから、恐らくは口に出したのだろう。それい
らい母の顔を見ると自分の下半身が疼き、やるせない気持ちで一杯になっ
た。