今思い返せば、妙に二人の関係が前とは違うなと思った。離婚して親父が出て行った一年くらい前から、休みの日に二人で出掛けたりする様になったりしてたけど、特に気にしてもなかった。
昨日(正確に言えば今日)の深夜一時半頃、微かに騒々しくて目を覚ました。なんだ?と思って音を探ると、一階からだった。下に降りてくと、母の部屋からだった。そして俺は、信じられない現実を知る事になる。
それは兄貴と母のセックス。ベッドのきしむ音。体を打ち付ける音。くぐもった声。実際には見てないけど、二人がどんな事をしてるかすぐ分かった。
「んんんっ!!…んんーーーーっっっ!」
という、母が快感を噛み殺す悶える声を上げていた。時々「はあああぁぁっっっ!」
と大声をも上げていた。興奮のし過ぎであまり詳しく覚えてないけど、頭から離れない二人の会話がある。
「はぁっっ…はぁん…くぅぅぅっっ…篤司っっ!…ダメっっ…そんなにしたら…声我慢出来ないっ…広正に聞こえちゃうっっ…!」
「大丈夫だよ、バレたって。ていうかアイツ、とっくに気付いてるって…おら、声もっと出せよ…」
「イヤっっ…恥ずかしいっ…そんなぁっ…」
「もしアイツが何か言ってきたら、俺から言い聞かせるから、心配すんなよ…」
「…本当に…?…篤司がいいなら…。」
という会話。その後、「ああああんっっっ!…ああああんっっっ!…」と激しい母の喘ぎ声と、「パンパンパン」と猛烈な音がしだし、ひと回り大きい母の声と一緒に、ピタっと音が止まった。
ハァハァと、兄貴と母の息遣いがおさまった後、暫くの間ボソボソ話し声が聞こえた。その中で「産みたいな…ダメ…?」という母の言葉が聞こえた。今回の音からも想像して、最後は中出しに間違いないと思う…。
あまりに衝撃過ぎて一睡も出来ず、今日もモヤモヤしてたんで学校さぼって帰ってきた。兄貴は土方の仕事へ、母は保険セールスのパートへ出掛けてて誰も居ない。
普段から中年の臭いを全くさせず、清楚な母が兄貴とセックスなんて…。しかも攻められまくってヒィヒィ悶えて…。朝も兄貴と母を見て、この二人が昨日セックスしてたんだよな…と、想像してしまった。
親父が出て行った後、兄貴が養ってくれてるから、正直俺が口出す余地はない。暫くは、黙って知らない振りしてようと思う。でも、どうせなら覗いてみたい。