父が亡くなって2年、弟一家が実家に入ることになったので、昔、私が使っていた部屋の押入れを整理してた。
そしたら、古い封書が出てきた。
これ・・・宛名を見て思い出したけど、別れた初めての彼氏宛てで、出せなかった手紙だった。
もう、23年も昔のことだよ・・・
高校を出た後、専門学校に行くために上京して、バイト先で出会った2歳年上の大学生だった彼。
私が初めて体を許した人。
裸を見せてもいいと思った人。
アソコを見せてもいいと思った人。
アソコにオチンチンを入れられてもいいと思った人。
私にとって、一生に一度の初体験の相手だった人。
彼だけが知っている処女だった私のアソコ。
処女膜を突き破られたとき、痛かったけど、好きな人に初めてをあげられた感動を思い出す。
処女喪失の瞬間の私の表情、反応、彼だけしか知らない。
初体験のときのセックスは、彼と私だけが共有する思い出。
彼とのセックスで、私はセックスが気持ちいいものだと知らされていった。
彼を求めているのか、快感を求めているのか、わからなくなっていった。
若い女の子がふぁだかで股を開いて、アソコを広げられたり覗かれたり舐められたりするなんて、すごく恥ずかしいことなのに、それが快感い繋がっていくことが恥ずかし差に拍車をかけた。
そんな彼は大学を、私は専門学校を卒業するときに別れた。
彼は東京にとどまったけど、私は地元に就職する約束で上京させてもらったから、帰郷した。
彼のことが好きだったけど、当時の新幹線で2時間の距離、遠距離は諦めた。
あの頃、携帯にはまだメール機能が無かった。
機種によってはあったのかもしれないけど、私のにも彼のにも無かった。
彼と最後のお別れセックスして、帰郷して、彼を忘れられなくて書いた手紙だった。
でも、出せなかった・・・
もしあの頃、携帯にメール機能があったら、別れた後も連絡取り合ってたと思う。
声聞いたら泣いちゃいそうで、電話は無理だった。
そういう意味ではメールは手軽な連絡ツールだと思う。
今のラインはもっと手軽だね。
切手まで貼ってある手紙・・・
二十歳の私がどんなこと書いてたのか、見てみたいけど止めておいた。
昔の彼は彼、遠い思い出。
今は、大切な夫と子供たちが私の宝物。
だから、思い出の封は開けないで、そっとシュレッダーに挿し込んだ。
ウィーン・・・私の青春の思い出がひとつ、消えていった。
彼、どこで何してるだろう。
顔もおぼろげになっちゃったけど、元気でいるといいな。