中学時代の僕は、軽くいじめられっ子でした。普通に友達もいたし陰湿ないじめってわけでもなかったけど、いじられキャラな感じで、ふざけていじられる時のいじられ具合は、当時は自覚してなかったけれど今考えると軽いいじめだったはずです。
そんなある夏、クラスメイトのひとりが、「サセ子」の話題を持ちかけてきました。隣のクラスの丸美が実は「サセ子」で、頼めばヤラせてくれるらしい。俺もこの前ヤラせてもらったし。B男の童貞喪失相手も丸美なんだってよ。
丸美は、美人ってわけではないけど決してブスでもないし性格も明るくてクラスの男子ともよく気軽にしゃべる子です。何より、その当時はあんまり接点はなくなってたけど小学校時代は同じクラスにもなって、普通によく喋ってた相手です。そんな丸美が「サセ子」だとは。つまり、そんな丸美とヤれる可能性があるとは、と、話を聞いていてかなり興奮しました。
で、ソイツ曰く
「お前、今度ヤラせてもらったら?」
とけしかけてきました。
今考えると、つまりは僕の反応を面白がっていただけなんでしょうけど、ヤリたい盛りの中2童貞少年にはそんな考えは浮かびません。完全に真に受けて、翌週の放課後には行動に移しました。テスト期間直前の特別時提で部活が無いため15時過ぎには下校になったのだけれど、たまたまひとりで帰る丸美に小走りで追い付き、久しぶりだねとかなんとか世間話から入ったものの、1分後にはもう、結局は世間話の流れもブチっとぶっちぎって本題を切り出してしまいました。
「あ、あの・・」とかなんとか、かなり挙動不審だったはずです。まず、女子に告白したことすらない身で、つまりは「ヤラせてください」的なことを面と向かって言うなんて、阿呆の極みですよね。
丸美=「サセ子」という話自体がガセだったら、その場でひっぱたかれた上、その後の学校生活が正真正銘の暗黒時代に突入してしまったはずです。
しかし、幸いにも(?)ガセではありませんでした。
丸美、大爆笑してます。腹を抱えて笑ってます。
「ホントに来たぁ~」とか、目尻の涙を拭いながら、
「いいよ♪」と、返事をくれました。
なんと、僕に丸美=「サセ子」説をけしかけたヤツと丸美が仲良かったらしいです。
丸美が「サセ子」なのは本当で、頼まれたらヤラせてあげる相手が何人かいるのも本当らしく、ソイツも丸美に筆下ろししてもらったクチで、かつその後も何度もヤッてるヤリ友達状態らしい。
で、僕に丸美の話をして「お前も頼んでみれば?」と言ってあることを丸美に告げ、本当にお願いしに行くかどうか賭けていたらしのです。
さすがにアイツにそこまでの度胸は無いだろう、というソイツに対して、「ヤリたいスイッチ入ってる男の子は頭バカになっちゃうからねぇ(笑)」という意見だった丸美の勝ちでした。
「アンタのおかげで勝たせてもらったよ~」
と、あっけらかんと笑いながら
「じゃあ、今日さっそくする?」
と、とんとん拍子に話が進みます。
一度帰宅してから丸美の家へ行く、ということが決まりました。もともと小学校が同じなくらいなので、丸美の家も知ってるし(みんなで遊んだ時に行ったこともあるし)、方向も途中までは一緒です。
そして、丸美との分かれ道の少し手前にある公園に差し掛かった時、「アンタには、賭けに勝たせてもらったから、ちょっとおまけしてあげる」と言ってきました。なんのことか分からないでいる僕を連れて、車イストイレへ導きます。
静かな公園の隅にある車イストイレ。
緊張しきりな僕に「ズボンとパンツ、下ろしていいよ」
と言ってきます。
言われた通りにします。
毛も生え揃っていない皮かむりチンを晒します。緊張と急すぎる展開に振り回され中の僕は、何が何やら分からずに丸美の言葉に従う他ありません。もちろん、チンは萎んだままです。
正直、その時は、丸美がなぜそんな指示をしてきたかも分かっていませんでした。