大学四年生、22にもなって童貞だった俺。
回りの連中は彼女がいたり、おそらく童貞は俺一人だろうと焦っていた。
学内のヤリマンと言われる女からも相手にされず、サイトてかで釣った女からも逃げられ、このまま大学を卒業しなきゃならないのかと思うようになっていた。
サイトで釣った×1のデブスおばさん44才からも逃げられ、ほんともう一生童貞なのではと落ち込んでいた。
乳と穴さえあれば、なんでもいいと思っていた。
バイト先の忘年会。
真面目で堅物と思っていた56才のおばさんバイト仲間。
その場でおばさんは、俺に誘われたらついていっちゃうわと言った。
こんな身近にいるじゃないか、俺はそう思って、このチャンス逃すかと思った。
忘年会がお開きになり、帰宅しようとしたおばさんを呼び止めた。
そして誘った。
お酒の場の社交辞令だと、あっさり言われた。
しかし普段、真面目で堅物な人が、なんの気もなく、そのような発言をするとは思えず、俺は食い下がった。
「あのねぇ、私には君より年上の娘がいて、君と同年代の息子がいてね?孫までいるんだよ?もちろん旦那もね?わかるでしょ?」
そうか、そうだよな、当たり前だなと思い、引き下がった。
真に受けて恥ずかしかった。
それから何日かしたバイト中、おばさんがこちらに近寄ってきて、この前の恥ずかしさから、俺は避けようとした。
すると呼び止められた。
「話しがあるから、仕事終わったらちょっとだけ付き合って」
この前のこと、また言われるんだろうなと思い、俺は逃げるように帰ろうとしたが捕まった。
仕方なく付き合った。
この前、どうゆうつもりで誘ったのかを問われた。
考えるのが面倒くさいのと、早くこの場を去りたいのとで、俺はぶっちゃけた話しをした。
いい年して童貞で、誰からも相手にされなかったとこに、おばさんの忘年会での発言、だから誘ったと。
うんうんと聞いていたおばさん。
「必死な様子だったし、断ったあとの、がっくりした様子で帰っていったから、不用意なこといったな、悪いことしたなって思った」
単なる謝罪かよ、そう思い、俺は帰ろうとしたらまた引き止められた。
何か考えこんでるようなおばさん。
そしてこう言った。
「ほんとに私でいい?」
予想外の言葉だった。
もちろんいいと答えた。
「あの必死さとがっくりした姿見たら、私、ちょっとキュンとしちゃって。じゃあいいよ」
年末にと約束した。