目が覚めたとき私は裸でその横には妻の妹の奈々が寝ていました。布団を捲ると
奈々も全裸でした。
「お兄さん、おはよう」と奈々は照れながら言いました。気が動転していた私は
奈々の挨拶にも声が出ませんでした。
前夜は、上司の栄転を祝ってどうやって帰って来たのかも忘れていました。
奈々の話では、私は帰ってくるなり奈々をベッドに押し倒して奈々を犯して
しまったそうです。
奈々は私を慰めるように「お兄さんは、姉さんの名前を呼んでたから」と
言いましたが妻の妹に手を出したことを後悔しました。
奈々は「でもね、お兄さんに抱かれたとき嬉しかったの。私もお兄さん好き」
とキスをされました。奈々が起き上がって風呂に向かいました。呆然とする私は
まだぬくもりがするシーツに血が垂れていることに気づき慌てて風呂場に向かい
ました。奈々は「駄目!見ないで!」と言いましたが、奈々の目にはシャワーとは
異なる「涙」が流れていました。私は思わず奈々を抱きしめてしまいました。
奈々は「初めてがお兄さんだった事は後悔しないけど、出来れば私として抱いて
欲しかった」と涙声で途中、途切れながら話しました。
私は奈々にキスをして「最初で最後にしよう」と約束して抱きました。
その日は会社も休み奈々も私も時間を忘れて求め合いました。
数日後、妻が出産し奈々と一緒に会いに行きました。奈々の受験も無事終わり
奈々は田舎へと帰りました。
奈々はこちらの大学に進学しましたが、私と奈々はあの日の約束通りその後1回も
しませんでした。酒も辞め妻のみを愛すようにしてきました。
今月、奈々は無事に結婚します。奈々は今では私に「あの日は嬉しかった」と
笑ってくれますが、傷を付けてしまった気がして私は後悔をしています。