美鈴が私の養女になったのには、いささか、複雑な事情があります。美鈴は本当は
私の兄夫婦が養女として迎えたのですが、一年もしないうちに兄夫婦が相次いでガ
ンでなくなり、ほかに頼る当てもなく、まだ私の所にやってきたのです。そのこ
ろ、私には妻がいましたが、結婚して5年目。おそらく、わたしが原因なのです
が、子供がなかなかできなかったので、美鈴を養女として迎えることにはなんの抵
抗もありませんでした。けれども、今から思えば、初めて美鈴と出会った時の不思
議なときめきは今の私と美鈴の運命の予兆でしたでしょう。ほんとうに美鈴は可愛
らしい娘でした。当時まだ8歳でしたが、何か不思議なフェロモンめいたものを漂
わせた子でした。顔立ちが整っているというよりは、くるくると良く動く大きな目
と、つややかな髪、なによりも白い素肌が魅惑的で、私は一瞬、自分の肉欲棒がひ
くついたのを感じ、動揺しました。理性の力で、その欲望は一端はわたしの心の奥
底に押さえつけられましたが、美鈴が成長し、中学に上がる頃に、再び、確かにう
ごめき始めたのです。養父が抱いている獣欲に気がつきもしない美少女が、私に微
笑みかけたり、可愛らしいミニスカート姿で駆け寄ってきたり、縁日で浴衣姿で私
に寄り添ってきたりするたびに、わたしは必死で自分のあさましい劣情をおさえな
ければなりませんでした。肉欲棒は完全に硬直しびくびくとひくついて、それを誤
魔化すのには実に骨が折れました。ところが、この私の欲望にとって、またとない
運命がめぐってきたのです。実は、先日、妻がガンで入院したのです。発見が遅れ
たので、もはや末期でした。そのこと自体は悲しいことなのですが、わたしは、愛
しているはずの妻のことよりも、妻がいなくなった家に美鈴と二人だけで暮らし始
めていることで、ときめいているのです。いったいいつまでわたしは我慢できるで
しょうか。昨日はついに、美鈴が入浴中に、美鈴の下着を抜き取ってオナニーをし
てしまいました。このままでは、妻が死ぬ日と、私が美鈴に襲いかかる日とどちら
が先にやってくることでしょうか。