義家族との体験

「母さん頼んだよ」稔君は怒ったような口振りで、学校へ出かけた。最近ずっとこ
んな、態度で私に接してきます。「近頃おかしいでは無いか。」と夫は云います。
学年末の試験が始まった頃に比べると彼の苛ついて居る、原因は分かっています。
ただ、彼も私も口に出せないだけなのです。
彼は、高校１年、今度野球部のレギュラーになりました。私たち夫婦は、一昨年の
秋に再婚いたしました。夫は、男の子（彼、稔君）と二人暮らし、私は長い間娘と
二人暮らしでしたが、娘が結婚したのを機会に同棲を初めたのです。夫、４８歳、
私４３歳になります。
夫は、数年前に離婚、奥さんは女の子を連れて出ていき男同士遺ったと言うこと
で、同棲を始めた頃は、稔君も少し荒れていましたが、母性愛に飢えていたのでし
ょうか、私に懐いてくれうち解けて話をするようになりますと、ついつい可愛くな
り、何かと初めて持った男の子と言うことでいろいろと彼に手を出すようになりま
した。
長い間、男を絶ってていた私には、最初の頃は、夜の生活も不安でしたが、なれる
に従い、自分自身意識はしないのに体がブランクを取り戻そうとするのか、夜が待
ち遠しくなり、毎晩の様に夫に迫る様になりました。
あれは、丁度一年前の事でした。そうそう、彼の高校入試の合格発表の日でした。
二人で発表を見て、夫に電話で合格をしらせ、お祝いにと夫を待ち合わせて有るレ
ストランで合格祝いの食事をしました。夫は、目出度い目出度いと随分お酒を過ご
しました。
帰宅して、車から降ろし寝室まで彼が夫を負ぶって呉れました。
ベッドに寝かしつけ、交代で入浴の後しばらく居間で話あいました。　　　　　　
「母さん、今日はお休み」「何のこと」「今夜は、熟睡するか」「なによ」
毎晩、私はあの時相当大きな声を出して居たらしい。気が付かなかった。
「いやねえ」彼は私の胸元をじっと見つめています。ネグリジェの上からも乳首は
透けて見えました。「もう寝ましょう」と云いますと、突然、彼が抱きついて来て
いきなり乳を掴みました。「なにするの」「駄目、駄目」逆らうものの非力の私に
は、どうすることも出来ません。「お父さんに内緒。約束して」結局、乳を揉ま
れ、簡単に口づけをして休みました。
それからというもの、夫の目を盗んで彼は、迫ります。連休の頃になりますと、随
分、彼もずうずうしくなりました。
ゴルフ好きの夫は、休日となりますと、殆どゴルフです。稔君はこれが一番寂しか
ったらしい。結局、その留守のときに、彼の部屋で結ばれることになってしまっ
た。「絶対に内緒。約束して」こんなことを云いながら、毎週の様に抱かれるよう
になりました。荒々しい彼は夫と違い新しい感じでした。７月の初め、生理の来な
いのに気が付きました。しかし、この歳でそんなことは無いと遅れているだけだと
自分自身言い聞かせていました。翌月になってもありません。気のせいか乳首が色
ずんで来たような気がしました。試薬を買って試してみますと間違いなく妊娠でし
た。その晩にそのことを夫に告げました。夫は、この歳で心配だが産んでもいい。
と言います。産もうかどうしようか迷いましたが、医者に行って最初に「お目出度
です。おろしますか。」と言われ「産みます。」と答え決心出来ました。予定日
は、計算上は３月２２日になります。彼には、しばらくして３人で食事のときに伝
えました。「稔君の弟か、妹が出来た。来年の３月の終わり頃」
夏休みは殆ど合宿で彼は不在でした。秋になりますと、今度は練習試合とかなにや
らで、割合日曜日に家に居る機会もなく、目立ち始めた私の腹をそっと撫でては学
校に行くようになりました。月に一度位はそれでも彼の部屋でいたしました。７ヶ
月にもなりますと、若いけれの荒々しいセックスは重荷になり私の口でする事に話
し合いました。年が明けて学年末進級試験が３月初めと言うことで２月中頃からは
家に居ることが多くなりました。毎日では有りませんが、一寸来てと時々呼ばれま
す。その度に口に銜えて叶えてやる訳っですが、臨月間近になり俯くのも苦しく何
とか進級試験だけはと私も辛抱しましたが、終わってからこの数日は、さわってや
るだけです。そんなわけで彼の機嫌が悪いのです。予定日まで後半月、少し腹も下
がってきました。胎動も減って来ました。この子は間違いなく彼の子だと言う変な
自身みたいなものが出てきました。そのことだけは、彼には言えない。検査をすれ
ば、はっきりとするかも知れませんがあくまで彼の妹として産もうと思っていま
す。