その人のことを『お父さん』と思っていたし、これからも『お父さん』でいてほしかった。
『お父さん』は私が2歳の時、母が再婚して私のお父さんとなったと、小学6年生の時、母から聞かされた。本当に驚いたが結局、本当の父の顔知らないし、生まれた時から優しい『お父さん』がそばにいてくれていたから、(別に今さら…)って気持ちになったの。
母がいないとき、その『お父さん』から強引に求められた。
すぐにお父さんの意図に気付いた私は、無我夢中で抵抗した。うわごとのように私の名前を呼びながら私の身体を弄ぶ。
「お父さん、お父さん。。。ヤメテ!」
何度もお父さんに言ったのに…。
気付くと私の横に肩で息をしているお父さんがいました。
その顔は満足そうな笑顔。
その横で私は泣いていました。初めての経験だったかからか、心の痛みなのか、父を失ったからなのかわかりませんでした。
( この人は誰?『お父さん』はドコ?)
その時、私は失意の中にいました。