僕と3つ下の妹(めぐみ)とは血の繋がりがありません。
僕が小学4年、めぐみが小学1年に上がる時に、お互いの親同士(僕の母親と妹の父親)
が結婚したことで、突然兄妹になったからです。
幸いにもめぐみはすぐに僕と母親に懐き、父も僕に凄く良くしてくれて、残念ながら僕達
兄妹の下の弟妹には恵まれなかったのですが、仲良し4人家族、仲良し兄妹という感じで
育ちました。
僕たちの両親は、結婚したと言ってもいわゆる事実婚で、入籍したのはめぐみの結婚が決
まってからでした。
「子供が出来たら入籍するつもりだったんだけど、子宝に恵まれかったので、ズルズルと
過ごしてしまっていた。このままでも良いんだけど、(めぐみの結婚が)ひとつのキッカ
ケだから、入籍することにした」と父母そろって照れくさそうに僕たち兄妹に報告してき
ました。
その際、僕にも父の姓になるかどうか確認されましたが、その時点で僕は既に社会人で会
社勤めをしていたこともあり、父との養子縁組をせず「そのままの姓(母の旧姓)」を名
乗り続けることにし、そのことに関しては父も理解してくれました。
そのため、めぐみと同じ性を名乗ったことはないのですが、僕の気持ち的には「妹」でし
たし、めぐみも僕のことはずっと「兄」だと思っていたと言っていました。
めぐみが結婚して3年ほど経った頃、両親が相次いで亡くなり、僕は実家で一人暮らしを
していました。
一人暮らしが4年目になった頃、めぐみが離婚して帰ってきたのです。
離婚理由は、めぐみの夫の浮気(浮気相手に子供が出来た)ですが、実はめぐみは妊娠し
づらい体質とのことで、お姑さんからの「孫の顔が見たい」というプレッシャーがものす
ごくストレスだったらしく、夫の浮気相手に子供が出来たと聞いた時は悲しかったけど、
お姑さんからのプレッシャーから解放されるというホッとした気持ちもあった様で、さほ
ど揉めずに離婚が成立しました。
めぐみと僕がそういう関係になったのは、めぐみが離婚して実家に戻って来た年の夏。
お盆前に両親のお墓を綺麗ということになり、早起きして涼しいうちにお墓に行って掃除
を始めたのですが、その日は朝から気温が高く、午前10時には掃除を終えたのですが、ふ
たりとも汗びっしょりでした。
家に帰ってシャワーを浴び、バスローブを羽織って自分の部屋のベッドの上で雑誌を読み
ながらノンビリしていると、いきなり「ゴロゴロ、ドッカーン」と雷の音が。すると僕の
後にシャワーを使っていためぐみが「キャー」と声を上げながらバスローブを羽織って部
屋に入って来て、いきなり抱き付いてきました。
めぐみは雷が大の苦手なのです。
抱きついたままブルブル震えているめぐみに「大丈夫だよ」と声を掛け、腕枕で隣に寝か
せ背中を撫でているうちにめぐみの身体の震えは止まりましたが、そうなるとバスローブ
を羽織っているだけの大人の男女がベッドに並んで横になっている訳ですので、なんとな
く変な空気が流れます。
先にその空気を破ったのはめぐみでした。
「お兄ちゃん、なんか私達って不思議だね」
「不思議って?」
「血が繋がっていないのに兄妹として育って、今は出戻りの私が独身のお兄ちゃんと二人
で暮らしてるのって、不思議だと思わない?」
「まぁ不思議って言えばそうかも知れないけど、今の生活に特段の違和感は無いけどなぁ」
「私も違和感はないけど、もう一歩先に行きたい気持ちもあるの」
「もう一歩先って?」
「お兄ちゃんって本当に鈍感だよね。私お兄ちゃんが好きなの、だから妹じゃなくて女と
して愛して欲しいの。」
「いやぁ、そう言われても、めぐみは妹だしなぁ」
「私のことは女として見られない?」
「そういう意味じゃないんだけど、女として見ちゃいけない存在なのかなって」
「うそ、だったらさっきから腰に当たっているこれは何?」
と、めぐみの手がフル勃起状態の僕のオチンチンに伸びてきました。
「いや、これはまぁ、裸の女とベッドの上に居たら、こうなっちゃうよ」
「さっきと言っていることが違うじゃない、こうなっちゃうのって私を女として見ている
んでしょ?」
「まぁ、めぐみは女だしなぁ」
「お兄ちゃん、抱いて」
「ふぅ、めぐみから言われちゃったのかぁ、俺ずっと我慢してたんだけどなぁ」
「我慢って」
「俺、昔からめぐみのことが大好きだったよ。だから結婚した時は嫉妬もしたし、離婚し
て戻ってくるって聞いた時は嬉しかったのも事実、でも俺は自分が良くなるより、めぐ
みが幸せになる方が嬉しいんだ」
「めぐみが今一番幸せになれるのは、お兄ちゃんに女として愛されることだと思うの」
「本当に良いのか、もう後戻り出来ないぞ」
「うん」
と頷いてめぐみは目を瞑りました。
初めてのめぐみとのキスは、恐る恐るという感じでしたが、唇を離した後、めぐみから
「ついにショウとキスしちゃった」と初めて「お兄ちゃん」以外の呼び方で呼ばれた瞬間、
血が繋がっていないとはいえ兄と妹という関係を築いてきた「壁」が弾けてしまった感じ
で、舌を絡め合う濃厚なキスをしながらお互いの身体をまさぐり、めぐみの受け入れ態勢
が整っているのを確認すると、ゆっくりと挿入。
「めぐみ、ひとつになったね」
「嬉しい」
「1回手を離しちゃったけど、これからは手を離さないよ」
「うん、ずっと繋いでいて、もう手を離さないで」
「めぐみ、愛してる」
「ショウ、私も愛してる」
結局、昼前から夜まで食事もせずにベッドでめぐみを抱き、夕食はピザの宅配で済ませ、
またベッドに逆戻り、そのまま一緒に眠りました。
翌朝、なんとなく照れくさい思いを抱えながら、朝ご飯の準備をしているめぐみに「おは
よう」と声を掛けると、めぐみはキッチンから小走りで近づいてきて「おはよう、ショウ」
とキスしてきました。
「なんか新婚さんみたいだな」と言うと、「そうよ、だってショウは私をお嫁さんにして
くれるんでしょ」、「本当に俺で良いのか?」、「ショウこそ私で良いの?、私バツイチ
だし、子供が出来にくいみたいだし」、「俺はめぐみが良いな、バツイチなことも知って
るし、子供のことはボチボチ考えれば良い、めぐみを離したくないし、めぐみを幸せにし
たい」、「私もショウが良い、ショウに幸せにして欲しい」、「じゃぁ決まりだな、これ
からこういう話は禁止だよ」、「うん、ありがとう」
結局、翌年の3月にめぐみが妊娠したのをきっかけに入籍し、現在まで幸せに暮らしてい
ます。
後日談としては、その後2年ごとに子宝に恵まれ、3人目の出産を機に、僕の方がパイプ
カット手術を受けることになりました。
妊娠しづらいという話はどこに行ったのでしょうww