夫も、その相手も私を馬鹿な寝取られ女だと思っているでしょう。
それで良いのです。そう望んでいるのですから。
私にとって一番大事な人は夫ではありません。今横にいるこの人です。この人の陽物が入ってきただけでやわらかい草の褥で暖かいお陽さまをあびながらうとうととお昼寝しているような気持ちになります。
突かれると一気に天に昇ります。そして命の源をしっかりと受け止めるのです。
この日、夫が帰ってきたのは日付が替わったころでした。
「お食事は?」
「いらん。こんな時間まで食わない訳がないだろう。何度言ってもわからない奴だな」
「そうですね。申し訳ありません」
いつものセレモニーです。しかし、実際に聞かないと「俺を飢え死にさせるつもりか」と食事の準備をさせます。そして一口、二口食べると「まずくて食えん」と片付けさせるのです。それも仕方ないかも知れません。わざと塩辛く味付けするのですから…
こういう日は汗をかいたから会社のシャワーを浴びたと風呂にも入りません。
でも知っているんです。会社のシャワーは吝嗇なこの人が修理の決済を出さないので壊れたままもう二年も使えないこと。
夫の背広をしまいながらポケットの中を探ります。吝嗇で自分本位な夫は財布だけはいつも自分の枕元においています。しかしレシートは捨てるつもりで忘れるのかそのままポケットに残っていることがあります。
隣町の住宅街にある、使った事はありませんが見慣れた住所のコンビニのレシートが残っていました。
買ったものは缶ビールと、乾き物と握りずしが二人前ずつ。そして避妊具。
明日、行って来ることにしました。
夫の用心深さや性格からして逢瀬のたびにホテルを使うのはありえないと思い義弟に調べてもらいました。
尾行をつけようかということになりましたが、もっと簡単な方法があると義弟が夫の車のナビに自動保存される軌跡から探し出してくれました。
部屋の鍵も車と同じキーホルダーについていましたので合鍵を作ってもらい義弟と共に入ってみました。
ある意味とても夫らしいマンションとは名ばかりのダブルベッドだけが目立つ身窄らしい部屋でした。きっと自分が乗っている車より安いはずです。これが会社の福利厚生施設とはあきれるばかりです。
ベッド横のくず入れには桜紙がいっぱい。底のほうには干からびた避妊具もあるのでしょうが見たくもありません。
義弟が録音機を仕掛けます。音声感知式ですし、昔と違って長時間対応ですから心配ないそうです。
念のために小指の先ほどの録画器も冷房器と側壁の隙間に仕掛けますが。こちらのほうは目立つので電池式のようで長くは記録できないそうです。それはかまいません。あの二人のその姿を見ても仕方がないので…二人が写っていれば交渉の材料になります。
義弟の気持ちはどうでしょうか。やはり少しは気がうずくのでしょうか…
「ここで小さな復讐をしない?」
「復讐?」
「ええ。お召し物、お脱ぎになって」
お洋服を脱がせながら乳首から下腹、そしていつの間にか、いきり立った陽物、そしてふぐりに舌を這わせます。
鈴口には透明な雫が…思わず吸います。甘露です。
口で清めながらブラウスの貝釦をはずして下着の留め鉤を外します。
義弟の指が乳首を摘み揉み拉くと、わたしのほとから蜜が流れ出るのがわかります。
義弟は私を優しく横たえ下穿きを剥ぎ玉門に口をつけます。
やさしい、気持ちがいい、思わず溜め息が漏れます。
「おねがい。指で往かせて…」
寝台の凭れ板に枕を寄せて半身を凭れてだらしなく脚を開きます。私の右側に座った義弟が左腕で私の背を支えながら右手の指を充分に潤った私のほとに差し込みます。
はじめはゆっくりとそして徐々に素早く出し入れします。
少なくない経験を経た私の体は思いより先に答え始めます。そして上り詰めると耐え切れず歓喜の迸りの口を開いたのです。暖かい迸りが勢い良く敷布を濡らします。
「挿れて、もう一度往かせて。お願いよ」
義弟が真っ赤に茹った猛り挿し込みます。
閉じた瞼の裏、視野が赤く染まり私の体は真紅に染まった快感の海を漂います。
潮が満ちる直前両脚を絡めて義弟の律動を制します。
「上になるわ」
体を入れ換えますひとつになる前に義弟の雁が音をいただきます。最初は少し饐えたような私の味がしますがすぐに愛おしい肉茎の香りが拡がります。
義弟が位置を変えて舐陰します。相舐となりました。小刻みに少しずつ潮が満ち始めます。
熱を帯びたほとは上り詰めたくて震えますが気持ちは裏腹に迸りを遮ろうと「堪忍して、やめて」と口走らせます。容赦なくおさねを舐り続ける義弟の顔の上、私はとうとう耐え切れず歓喜の水門を開いたのでした。
私は義弟の顔を滴り流れて敷布に浸み拡がる生ぬるい愛液を舐めとります。義弟の鈴口には新しい甘露が…
またがると手を添えるまでもなくするりと呑みこみます。
ゆっくり、静かに波に身を任せるように前後に揺らしながら袖机の抽斗を探るとやはり避妊ゴムがありました。ひとつ取り出して口を使い義弟に着ける間に自分の淫汁を指にとり菊座に塗りこみました。そして躊躇なく菊門で受け入れ彼の足首を握り思い切り振ります。
あっという間に潮が満ちて三度目の迸りを噴きます。歓喜のしるしは彼の脛をつたいながら寝台に吸われてゆきます。
「もうだめだ、出したい」
彼の苦しそうな言葉にわれに還った私は義弟に被せた汚れた避妊具を外しその代わりに、もうひとつ避妊ゴムを取り出し自分の人差し指にかぶせます。
義弟の陽物を頬張り清めながら菊門に指を差し込みます。
私の指の所作に義弟はあっけなく腎水を迸りやはり敷布の染みとなったのでした。
私は汚れたゴムをくずかごに投げ入れ目立たぬように一枚だけ桜紙で覆いました。きっとあの女が片付けるのでしょう。
そして私の淫汁と義弟の腎水で汚れた寝台の上で醜い営みをするのでしょう。
小さな復讐を終え二人は腐臭漂う部屋を後にしたのでした。
続くかも知れません。
しゃれて書こうとしたら疲れてしまいました。
仕事が始まるのでもう書かないかもしれません。
どうせ、妄想だとか小学生の作文だとか書くDOMがいると思うので先に言っておきますが遊びです。
詮索、追及はやめてください。