義家族との体験

俺は子供を産んだあとキモブタに変化した嫁がいるただのおじさんだ。

俺が若い頃、父方の親戚の婆さんの一人が亡くなった。
親父は当時、外国の工事現場だか建設現場に長期出張していて日本に帰れず、社会人になったばかりの俺が、親父の代わりに葬式に行ってきた。

親父の田舎なんて、殆ど行ったことはなかったが、自分一人で電車で行ってきた。婆さんの家は田舎の大きな家で立派な別棟もあった。

葬式と火葬が終わり、婆さんの大きな家の大広間で、食事会があったのだが、席の近くの親戚の爺さんと婆さんたちのこそこそ話を聞くと、次のようらしい。

・亡くなった婆さんは、若いとき綺麗だったらしい(俺が葬式の婆さんの遺影をみたが、確かに目鼻立ちは整ってはいた)

・婆さんは、今の嫁ぎ先の前に違う家の人と最初に結婚したらしい。
ところが、その最初の夫は戦争で徴兵されたらしい。

・最初の夫の弟はそのとき、まだ徴兵されていなかったが、兄の出征中にどうやら婆さんにしょっちゅう夜這いをしていたらしい。

・最初の夫が、戦死した知らせが届いて間もなく、婆さんは最初の夫の弟と結婚したようだ。

・ところが、この婆さんは弟の方と結婚したあと、この二番目の夫の更に下にいた弟たちと、セックスをしていたらしい。

・二番目の夫は、怒って婆さんと離婚したらしい。

・離婚した婆さん、そのあと今の嫁ぎ先にきたらしい。

・あと、親戚の爺さん婆さんたちのこそこそ話では、その亡くなった婆さんの子供たちの大半の父親は浮気相手の可能性があるらしい。

実際に婆さんの子供たち(といっても俺より年齢が上だが)を見ると、確かに兄弟姉妹にしては、何か違う部分が多いなと感じた。

そんな話を聞いていたら、婆さんの一番下の娘(といっても俺より7～8歳上)が、俺らが座っている席に挨拶にきた。
その婆さんの娘が、俺が誰だか聞いていたので、(親父の名前)の息子で、代理で参列したとこたえたら、(親父の名前)に似ておらず若くて良い男なんで、誰だか分からなかったと答えた。
周りの親戚の爺さん婆さんたちが、この娘さんは死んだ婆さんに割りと似て、綺麗だ綺麗だと、娘さんを褒めていた。確かに綺麗だと言われれば綺麗な部類でフェロモンだしまくりの女だった。

そのあと、その娘さんはやたら俺に話かけてきた。

その娘さんは、地元の人と結婚したが、すぐ離婚して東京に一人暮らしをして働いていると言っていた。俺にその一人暮らしの家に遊びに来ないかと言ってきたが、俺は適当に受け流した。

食事会が終わったあと、その娘さんは、俺に今晩は婆さんの家に泊って、明日一緒に東京へ帰らないかとやたらすすめてきた。
これも、俺は適当に受け流した。
そしたら、その娘さんの姉にあたる女性が俺の方にやってきた。この姉も旦那も子供もいるのにフェロモンを出している女だった。
その娘さんの姉は、若干酔っ払っていたらしく、その娘さんに、いい男見つけたねえ見つけたねえとか言いだし、俺にも、出戻りだが妹をもらってくれないくれないかと言いだした。その娘さんの姉は、この家には別棟があるから、俺一人の宿泊する部屋は簡単に用意できるよと言った。

確かに、俺一人泊るぐらいの部屋は簡単に用意出来る大きな家だった。
ただし泊まれば恐らく娘さんは俺に夜這いをするなと感じた。
俺はどうしようかなと思ったが、当時付き合っていた彼女もいたし、娘さんと婆さんの家でやってしまったあとのことを考えるとまずいなと思い断った。

そのあと、叔母さん夫婦(親父の妹夫婦)の車にさっさと乗り込んで、東京に帰ってしまった。