私は温かな家庭を築いてきた。
子も居り、健やかに育っている。
が、ある朝、妻に、死んでくれればいいのに、と言われた。
それは、私が義母に夜這いをかけた翌朝のことだ。
義母、それは同居している妻の母、美しすぎる六十路だ。
私は酒に酔って、以前から好意を抱いていた義母の寝床を襲ってしまった。
義母は絶叫し、嫌悪の態度を示した。
そこへ既に寝ていた妻が駆けつけてきた。
修羅場だった。
二人から本気で叩かれ、蹴られた。
その後は寝てしまった。あまり覚えていない。
今朝、起きたら、妻から先ほどの言葉を嫌悪感たっぷりに吐かれた。
自分は、今、死んでしまいたい気分だ。
おそらく離婚することになるだろう。