単身赴任中の息子が年末年始を久しぶりに我が家で過ごし、三日目の昼過ぎに赴任先へと戻った。
正月の五日には私の妻が近所の友人達と二泊三日の旅行に出発した、我が家には息子の嫁、美津子と四歳に成る孫と私の三人になった。
何時なら風呂上がりの孫を私の妻が着替えや髪の手入れをしてやるのだが、その妻が居なく私が、やる事になった。
「爺ちゃ~ん」
脱衣場から孫の声がする、私は返事をして孫を迎えに行く。「すいませ~ん、お義父さん、お願いします」
浴室の中から美津子の声が響く、それにも返事をしながら脱衣場の戸を開けた。孫が未だ濡れたままの体で出ようとする、私は慌てて孫を制し、その場で体を拭いた。
その時に浴室のガラス戸越しに体を屈め洗髪をする美津子の体が、ぼやけて見えた。
三十歳の美津子の体は私からしてみたら若くて張りがあり一瞬見とれてしまう。‥いかん‥いかん、私は頭を振り邪念を払いのけるように孫を連れて脱衣場から出た、リビングに戻り美津子が用意をした衣服を孫に着せた。
髪を乾かし終えた頃に美津子が風呂から出て来る。
「良かったねぇ、今日はお爺ちゃんに着せて貰ったんだぁ」美津子は微笑みながら言う。
「お義父さん、すいません有り難うございました」
濡れた髪をタオルで拭きながら美津子が言う。
見馴れた筈の美津子のパジャマ姿、ブラジャーは付けてないのか乳首が浮き上がって見える。
私は心の中で、パジャマに包まれた美津子の悩まし気な風呂上がりの姿に多少の興奮を覚えてしまった。
もう寝ましょう、と孫に言う美津子。
孫は駄々をこねるように私に、しがみ付く。
私が暫く抱っこしてるから、と美津子に言うと美津子は、じゃ髪だけ先に乾かして来るから、と寝室に入って行った。
孫は暫くは私の膝の上で、はしゃいで居たが、その内に眠りに付いて行った。
パジャマの上に一枚羽織った美津子が戻り私は孫を、そっと抱き上げると寝室に運んだ。
リビングに戻りテレビを消して自室に戻ろうとすると美津子が冷蔵庫からビールを取り出した。
「お義父さんも一口だけ」
美津子に誘われ食卓の椅子に向かい合うように座った。
冷えたビールを口元に運ぶ美津子、美津子の咽が美味そうに動く。
フーッと美味そうな息を漏らす美津子。「息子も戻ってしまったし、息子の居ない生活には慣れたかな?」
私が聞く。