恥知らずな体験です…。
娘の嫁ぎ先の母親と肉体関係を持ってしまいました。
婿の父親が不治の病で命の有る間に、と言う事で結婚を急ぎ、無事に終わると父親は安心したのか、一年も経たない間に生涯を終えてしまった。
未亡人と成った義理の母親と私達夫婦は協力しあい若い夫婦を見守り、行き来も頻繁に成った。
婿の母親は一人でマンションに住み、娘達は一戸建ての住宅を買った。
義父が亡くなり一年少しを過ぎた頃、妻は初めての孫に日参するように娘達の所に通う、ある日に婿の母親から私の携帯に電話が入り、私はマンションを訪ねる事を約束した。
当日の仕事の帰りに、手土産にケーキを買いマンションを訪ねる。
話は娘達夫婦と同居の話だった、それもさほどの障害が有る話でもなく、母親本人が決めれば良い事に成っていた。
持参したケーキを食べながら話は世間話に成り、続いて亡くなった旦那さんの話に成った。
話が一段落した頃に帰ろうと思い、私は旦那さんの遺影が飾られている小さな祭壇の前で手を合わせた。
「優しそうな表情をされている、お義母さん寂しいでしょうね」
他意はなく正直な気持ちで言った。
「覚悟はしてましたから、もう一人暮らしも慣れました、もともと一緒に居る時も既に同居人みたいな関係に成ってましたし」
婿の母親の話に依れば、旦那さんの病気が見つかる以前から夫婦関係は無くなって居たとの事。
「それは私の所も同じようなものです」私は笑いながら応える。
短く折った線香が香炉から倒れ、私は慌てて線香を掴もうとするのと同時に義母の手も伸び重なり合う。
緊張した表情で手を引く義母、改めて線香を立て直し
「今で良かったです、もし気づかぬ時だったら大変でした」「すみません」
再び手を合わせる、その時に義母は私の直ぐ側で触れ合うくらいの所に立っていた。
「もし万が一の事でも有ると私みたいな女ひとりでは、何も出来ない、お義父さんが居て良かったです」
「線香は消して帰ります」
「消えるまで、ここに」
義母の表情に私は息を飲んだ、なんとも悩ましげな表情であった。
その後の会話が無くなり無言で、祭壇を見ていた、その間に何とも妖しい時が過ぎ、私は意を決したように義母の方に振り返った、義母も察知していたかの様に私を見つめる。
半歩近づこうとすると
「主人に見られてるみたいだから」
濡れた目で言う。
箍が外れた様に私の手は義母の肩口に伸びた。