『ゆいと君、本気なの?』
「本気じゃなきゃ、ここまでできないよ。けど、ここから先は強引にはした
くない。けど俺は今日だけでもかまわない。有紀さんが抱きたい。」
『わかったよ。けどこれだけは約束して。私もここまで来たからには覚悟す
るから、絶対に家族の前では普通でいて。みほちゃんに是対にばれないよう
にして。』
俺は有紀に近づいた。そこから先は言葉なんかいらなかった。
有紀をそっと抱いた。ずっと抱きたかった体。その体が俺の両腕の中にあ
る。
有紀もそっと俺の背中に手を回した。
何分ぐらい抱きしめたかわからない。
体をそっと離した。有紀の目が俺の目を見つめている。
顔を近づけ、有紀の唇に俺の唇を近づけた。
夢にまで見たキス。結婚するまで何人もの女を抱いたが、ここまで強く思
い、女をキスしたのは初めてだった。
先に舌を入れてきたのは有紀だった。有紀も人妻。セックスの要領はわかっ
ている。
熱い舌が俺の舌と絡み始めた。有紀の舌から出る熱は俺の脳みそにダイレク
トに入っていくように、俺の全身を突き抜ける。
<とろけるようなキス>
という言葉があるが、まさにそう表現せざるを得ないほど、体がしびれた。
おれのチンコはすでにそそり立って熱くなっていた。有紀の左の太ももにふ
れている。
触ってほしい。そう思った瞬間、有紀の左手はズボンからはちきれんばかり
になっているチンコの形をなぞった。
不思議とキスをしながらでも有紀が次に何を求めているかがわかる。
今までの女だったら。ここから首、肩と舌を這わせ、徐々に服を脱がしてい
くというのがパターンだが、そのとき俺は有紀が
耳をなめてほしい
と思っていると感じた。
絡まる舌をそっと話しながら、有紀の右耳に舌を這わせる。
有紀の左手の指に、すっと力が入った。有紀の右手は俺の後頭部に回ってい
る。俺が有紀の右耳をなめると同時に有紀の口から
『あっ。』
と声が漏れた。初めて出会ったときから7年。有紀が感じている声を聞くの
はもちろん初めてだった。その激しく呼吸する息遣い、もれるあえぎ声、そ
れをわざと俺に聞こえるように俺の右耳の横で出す。
最高だ!
まだセックスは始まったばかりだというのに、興奮は高ぶっていた。
有紀の右耳に舌を這わせながら、右手で有紀の左胸に触れる。体が熱くなっ
ているのが、よくわかる。
義理の姉と弟。そういうタブーな関係が俺たちを熱くさせているのか、それ
とも単に、セックスが好きな女なのか。
どうでもよかった。
本当に抱きたかった女が今俺の腕の中で熱くなっている。
俺を求めている。
それだけで、満足だった。
『キスして。』
有紀が荒い息遣いをしながら言った。
今度は俺から舌を入れつつ絡ませる。今度は先ほどと違い、俺から求めるよ
うに激しく絡ませた。
有紀の両手が俺のほほをつかむ。
有紀の舌からこぼれる唾液を一滴たりともこぼしたくはない。
そのすべてを飲みたい。有紀の体から出る女という液をすべて吸いたい。
その時の有紀は会社帰りだったため、黒色のスーツにパンツ、白のスーツと
いかにも会社帰りのOLといった格好だった。
俺の舌を受け入れながら、先に服を脱がそうとしたのも有紀だった。
俺の着ていたスーツの第一、第二ボタンとはずし、上着を逃がす。
その間も俺の口から離れようとはしない。
俺も有紀の唇から離れず、有紀の黒色のジャケットを脱がせた。
本当は一枚、一枚大事に有紀を裸にしたかったが、欲情というのはストップ
がきかない。
有紀が俺のワイシャツのボタンを脱がしはじめると俺は有紀のズボンのファ
スナーを下ろした。脱がそうとするが、有紀が唇を離そうとしない。
先に俺のワイシャツが脱がされてしまった。
本当に小出しですいません。ここからもっと詳細に熱く書きますので、次に
乗せたいと思います。