あんなに元気だと思っていた義父も最近、やはりめっきり体力が衰えました。義父は65歳
になりました。北関東にも春が訪れ、桜も咲き始めました。最初は義父があたしの布団に
忍び込むことが多かったけれど、最近はあたしのほうが義父の布団に入っていきます。勃
起なんかしなくてもあたしの口に余るほどのペニスも元気がありません。
「みなこ、欲しいのか?」あたしが冷たい体を絡めていくと義父は懐の中に抱きしめて、
そう言いながらあたしの体を愛撫し、あたしの濡れ始まったところに唇を寄せてきます。
以前は週に二度はフィニッシュにまで至りましたが、最近は二週に一度くらいになりま
した。ですから義父は、
「みなこ、男つくってもいいぞ、俺に分かってもいいからな」といつも言うようになり
ました。それはきっとあたしが他に男をつくることを勧めていて、そんなあたしを見て
いたいと言うことかも知れないと思います。
「ううん、そのうちにね」と言うのがあたしの返事です。義父はそんなとき必ず義母と
の夫婦生活のあれこれを語って聞かせます。義母は乳ガンが悪化して他に転移するまで
はことのほか性欲が強くて、手を焼いた義父がその頃はやり始めた夫婦交際を何度か実
行したと言っています。30年も昔のことで、疑った私に「ほら見てご覧、その当時付き
合ったご夫婦だよ」と旅館で浴衣を着てテーブルを囲んだ四人の写真などを見せてもら
いました。「もし、みなこが承知なら、こういう夫婦をを誘ってみようかな」とまで言
うのです。
私も37歳、その頃の義母の年を越しました。ここでご覧の皆様で、そのような、お互い
に迷惑のかからないお付き合いを希望されている方があったら・・・と思っています。
遅ればせながら美奈子からの近況のご報告でした。