私はマミコ32歳です。富山県に嫁いでもう8年。夫は3年前から九州に
単身赴任しておりました。
口うるさい義母(姑)も4年前に亡くなりました。黒光りした古くて広
い家は義父と私だけの寂しい暮らしになりました。私の実家の父も6年
前に亡くなりましたので、義父を本当の父のように慕っておりました。
昨年早春、義父も63歳になり寂しさが募っていたのでしょう。夜遅くに
微かに明かりの漏れる暗い廊下で足を滑らせ大きな音を立てました。私
が驚いて駆け寄り、肩を貸して障子を開け義父の寝所に連れ戻しました。
布団を掛けて私は手をその中に入れて義父の足をさすりました。義父は
「もうだいぶ痛みが取れたよ」と言って私の手を取り「マミコ、寂しい
だろ」と言うのです。私はことさら明るく「ううん、お義父さんがいる
から大丈夫」と言いました。「うん、そうか。お前は優しいからねえ」
とそう言い「ほら足が冷たいだろう?電気毛布が暖かいから入れなさい」
そう言って布団をはねました。私はその時は本当に娘になった気でいま
した。黙ったまま中にそっと足を入れました。この地方独特の冬の和服
と羽織の私でした。「ああこうやっていると死んだ母さんを思い出すな
あ。」義父がそう言って仏壇の上に掲げた義母の写真を見上げました。
暗くて義母の表情は分かりませんでした。「マミコ、ほら体も冷えてる
よ。もう風呂にも入ったのかい?もっと中に入りなさい」暗闇が私を大
胆にしたのでしょう、義父の横に体を滑らせました。暖かかった。「マ
ミコ、実の娘だってこんなに優しくはしてくれなかったよ」名古屋に嫁
いだ娘はもう3人の子持ちで、夏と冬の休みには大手を振って里帰りを
していた。「ううん、だってえ」私は実の娘のつもりと言いたかった。
義父はゆっくり私の首の下に手を回して私を引き寄せた。タバコを吸う
義父の体臭が私に男を意識させ、私は軽い目眩を感じた。義父は半身を
起こして私の顔を覗き込んだ。「可愛い娘だ」義父ははっきりそう呟い
た。私も義父の目をしっかり覗き込んで目をつぶった。私が大きく息を
吸った時、義父の唇が重なった。男の体臭が私の口中に充満し、私は背
を反らして義父の口に濡れた舌を送った。初老の男と、まだ子を産んで
いないが熟し始まった女の、誰が見ても常態の姿のはずだった。私の体
が軽くなっていた。前に結んだ帯がとかれ、最近とみに大きくなった私
の乳房を義父が優しく触った。義父の分厚い舌が私の舌をくるみ、音を
立てて吸った。「ああ、お義父さん」私はそう言ってまるで拒むように
身もだえした。すぐに義父の唇が乳首を捉えた。私の裾は蹴散らしたよ
うに広がっていた。その裾を割って義父の手がショーツの中にためらわ
ずに侵入した。「だって、お義父さん」あたしは心で言った。溢れてい
るのを恥じた。そしてあたしの手は暗闇の中を泳いだ。すぐにあたしが
頼るべき塊が、確かな脈拍を刻みながらあたしの手に握らされた。「マ
ミ、いいのか」義父の声がかすれた。私の顔の上にそれ自身が独立した
動物のように横たわり、私はためらわずに口に含んだ。義父の舌が私の
股間を掃いて、そして深く差し込まれ音を立てた。もう義父と嫁、ある
いは舅と嫁の関係ではなかった。63歳の怒り狂ったモノが、熱く煮えた
ぎった女の襞の中に侵入し、私は愚かにも義父の体に足を巻き付けた。
その夜、私は何度失神しそうになったか知れない。
その夜以来、私は義父の女になった。暗い夜を待った。奥の座敷から
「マミ!」と呼ばれると、いそいそとティッシュの箱を持って廊下を
走る女になった。もし夫の赴任がとけた時は、これを昼間に変えなけ
ればならないだろう、そう思いながらもう2年、秋には実の親子と偽
って温泉に行く約束をしています。