現在41歳です。もう、5年も前の話ですけど。当時主人を交通事故で亡く
し、2年ほど経過していました。夏休みを利用して1週間ほど、主人の実家
の九州へ子供達を連れて遊びに行った時のことです。子供は当時二人とも小
学生です。実家には義父と義母、そして同じ敷地の別棟に義兄夫婦と子供が
住んでいました。義弟は独身で少し離れた処に一人で住んでいました。海が
すぐ近くにあり、毎日のように義兄の子供達を連れて海水浴に出かけていま
した。3日ほどして、義弟が子供達を隣町の遊園地に連れて行くことになっ
たんです。義弟の運転するミニバンで義兄の子供2人も一緒に6人で出かけ
ました。遊園地に向かう車で、子だくさんの夫婦に間違われるかもと義弟と
笑って話したことを覚えています。遊園地で池のボートに乗ったときのこと
です。人数的にボートを2艘借りたのですが、子供達がどうしても子供達だ
けで乗ると言って聞かないのです。もう、チケットは買ったあとで、仕方な
く義弟と二人で乗ることになったのです。ボートって向かい合って乗るので
すね、二人ともなんだか照れていたのを覚えています。最初は子供達のボー
トも私達の近くにいて、話しかけていましたが、次第に遠くの方へ離れてい
きました。いざ子供達が離れると、急に静かになり、義弟との話題を探そう
と頭を巡らせていました。義弟は私より3つ年下です。自然に、いい人いな
いの?結婚しないの?と聞いてしまいました。義弟は普段から口数は多い方
ではなく、そんな人いないよと笑っていました。そして逆に、お姉さんこそ
もうそろそろ、いい人見つかったと聞いてきたんです。私は、まだその気に
なれないと話しました。しばらく他愛もない話をしていましたが、どうして
も子供達が気になり視線は子供達のボートに向いていました。ふと、前の義
弟を見たときに、その視線に我に返りました。子供達のボートを見ようと体
をひねり横を見ていたのですが、その時私がスカートであることに、気づか
されたのです。つい、子供達に気を取られ、足が開いていたんです。私は、
子供達のことを義弟に話しながら、気づかれないようにそっと、足を閉じた
んです。そして、その時から私は義弟を意識するようになり始めたんです。
夫を亡くしてから子育てと仕事で男性に関心を寄せる余裕などない生活でし
た。そんな中で、女としての私が再び芽生え始めたのです。そう言えば、兄
弟の中で義弟が一番夫に似ています。油に火がついたとでも言いましょう
か、その時から私は義弟を意識するようになったんです。時間もいつの間に
か過ぎ帰宅することになりました。実家に帰り、みんなで夕食を楽しみまし
た、別棟の義兄夫婦も一緒になり子供達は、庭で花火、男3人はお酒を飲み
はじめました。夜も遅くなり、義弟が帰ることになりましたが、飲み過ぎて
運転できませんでした。義弟は翌日は朝早くから車を使う仕事なので、女性
陣で唯一運転できる私が義弟を車で送り、帰りはタクシーで帰ることになり
ました。送る車の中で、酔った義弟はいつになく雄弁でした。