中の時に、五歳年上の兄貴から力づくでやられた時は、本当に辛かった。
お母さんは兄貴に甘かったから、お母さんに話してもきっと信じてもらえないか、私の方が悪いって言われそうな気がして、ついに言えないままだった。
二回三回と繰り返されてるうちに、道具を使われたり、エッチな下着を穿かされたりされて、高校に入った時には縛りとかもされていた。
その頃では、兄貴の身体や下着の匂いがしただけで、嫌な気持ちになったものだ。
兄貴は見た目が良くて、何も知らない私の友達の中には、付き合いたいから兄貴を紹介して欲しい、とか言う人までいた。
冗談じゃない。
紹介したあげく、お前の兄貴から酷い目にあったって言われたくないから、紹介なんかしたことない。
そのうち、いやらしい事をする時はますますハードになったけど、不思議と普段の兄貴は私に優しくなってきた。
一緒に歩いていても、そこ危ないぞ、とか気を使ってくれるし、そんなところを見られて友達から羨ましがられた事もある。
いつの間にか、兄貴から優しくしてもらうのが嬉しくなったし、兄貴と仲良くしてるのを友達から見られるのも自慢になった。
いやらしい事はハードになったけど、私が怪我したり病気したりとか、他人に見られて困るとかしないようにとかに気を使ってくれてることがはっきり分かってるから、恥ずかしいとか痛いのには耐えてるけど、ある意味安心して身体を任せてられる。
SMで感じてしまうようにされちゃったのは、ちょっと悔しい気もするが、兄貴に対して今は嫌いって気持ちは全然ない。
あれだけ嫌だった兄貴の体臭も、今ではすごく好き。