その晩、夕食後一緒にテレビを見てましたが、私は疲れたせいかいつの間にかリビングのソファーで ウトウトしてしまいました。ふと、右肩に重みを感じて目を覚ますと、パジャマを着た娘が寄り添うように寝ています。頭が右肩にあたり髪の毛が目の前にあり、シャンプーのいい香りが漂っています。今まで何度となくシャンプーの香りをかいだことがあるし、二人でくすぐりあったりもしてきました。が、あと一緒に過ごすのも数日だと思うと切なくなり、いとおしくも想い、娘の髪を優しく撫であげ、そして、肩に腕をまわして、ほんの少しだけ引き寄せ娘の温かみを短い時間でしたが感じました。下心とかではなく、ただ一緒に居たかっただけです。冷え込んだ夜だったので、娘を起こして二階のお互いの寝室に戻って寝ました。
2日後、仕事から帰ってテレビを見ながらビールを飲んでいると、「私がついであげる」と言って娘が横にきました。「たのむわ」。娘はジュースを飲みながらたわいのない話しをしてました。が、突然「この前、私を抱いてたでしょ~」と言い出したのです。ビックリです。どうやら、娘は気がついていたようです。しどろもどろになりながら、「涼子が好きだからだ。ダメだったか?」と答えました。好きと言うのは子供としてという意味で言ったつもりでした。が、「ふ~ぅん。スケベおやじ」と言ってきたので「お父さんは涼子が大切だからしかたがない」などと言い訳を繰り返しました。娘は怒っているのではなく、会話を楽しんでいました。ビールもなくなり「もう寝るぞ~」と言うと「今日、一緒に寝ていい?」と冗談半分で言ってきたので「いい歳して、何をガキみたいなことを言う」と、相手にしないで寝室に行き寝ました。と、ガシャンと音をたてて扉がひらき、枕を持った娘が突入してきた。ベッドに寝ている私の横にドンと飛び乗り「今日はお父さんと寝ることに決まったからね」と言いながらベッドに潜り込んで来ました。「はぁ?」と表向きは嫌がりながら「しゃあねえなぁ」と内心は大喜び。で、一緒に寝ることになりました。
正直、私は緊張して てどんな体勢で寝ていいかも考えつかず、きおつけ状態で寝てました。「小さい時みたいに腕枕して」と言いながら自分で私の左腕を頭の下に持って行きます。自然と娘の顔が近づき、あのシャンプーの香りがします。左腕で頭を包む格好になり手のひらで髪の毛を触りました。