姉を後ろから抱きかかえるようにして、胸に手を置く。その微妙な体制のま
ま、しばらく膠着していた。テレビの方を向いてはいるが、内容は全く頭に入
ってこない。自分の胸の鼓動が、地震のように感じられた。恐らく、姉も同じ
なのだと思う。
少しでも手や指を動かせば、すぐに拒まれる空気があった。だから、じっとし
ている。ブラジャーの上からなので、胸の大きさは分かるが、形や柔らかさは
分からない。
「そろそろ、いいかな…」姉がテレビを見たまま言う。「この体勢、変だし、
疲れちゃうでしょ」
「えっ、もう少しだけ」姉の髪に鼻を近付けて、「なんか、とてもいい気持
ち。姉ちゃんのこと、惚れ直しちゃいそう」
冗談めかして言ったので、つられて姉も微笑んでくれた。わざと、くんくんと
鼻を鳴らして髪の匂いをかぐ真似をする。少しだけ、胸に触れる指先に力を入
れた。
「やだあっ、変態みたい。もう、おしまいにしようね」
姉が立ち上がろうとしたので、引き止める素振りで胸を強く押さえた。ブラの
上からでも柔らかい感触が伝わる。後ろ髪に鼻が当たり、甘い香りが広がっ
た。
興奮が止まらなくなり、アソコは脈を打つほどに敏感になっていた。姉からは
見えないが、テントを張ってズボンを押し上げ、異様な膨らみとなった。
「姉ちゃん、いい匂いがする…」髪に鼻を押しつけながら、さらに姉の背中に
密着する。いつ拒まれてもおかしくないので、できる限りのことをしてしま
え、という気持ちになっていた。
意外にも、姉は強い抵抗をしなかったが、身体をよじって手の当たりどころを
ずらそうとした。
「マサ、本当にそろそろ…」
「もう少しだけ…」衝動に駆られて、アソコを姉の尻に押しつけてみる。反応
は無かったが、それが本当に気付いていないのか、無視しているのかは分から
ない。乳首の辺りに人差し指を当ててみるが、ブラの上からなのでやはり反応
はない。
「姉ちゃん、オレ、やばい」一度手を離した。「立っちゃった。興奮しちゃっ
た」
「えっ」姉が前に屈んで逃れようとする。「なんでよお、変なこと言わないで
よ」
「でも、今、こんな状態…」固くなったアソコを再度姉の尻に擦りつけ、動か
してみる。今度ははっきりと反応があった。すぐに射精しそうなのをじっと堪
える。
「姉弟なのに、行き過ぎ!」姉が振り返って唇を尖らせた。「そういうこと
は、彼女とするものでしょ」
「ごめん、あまりにも、いい感じだったんで。ちょっとオレ、自分の部屋で抜
いてくる」
姉にわざと膨らみが分かるように立ち上がり、一度自分の部屋に戻った。
一瞬で射精した。驚くほどの量だった。