誤算
お風呂場でお尻をぶつけ合いながら身体を洗っていたら、姉の携帯が鳴りました。着メロから母からだと解ると、反射的に僕の全身は緊張感に包まれました。
「な~に~、『リッちゃん』? えっ? ともゆき?」
姉と母との会話から、急に僕の名前が飛び出してきたので、僕はさらに『ドキッ!』としてしまいました。素っ裸でバカと『あいこ』に挟まれてる状況から、母にボッコボコにされる悪夢がマッハで僕の脳裏をよぎり、脳みそをグルグル巻きにしました。
「え~? ともゆきがどうしたの?」
どうしようもなくオロオロ&オタオタと挙動不審になった僕は、意味も無く『あいこ』に擦り寄っていました。
「へぇ~~~、うん。………でも、別にいいんじゃな~~~い?」
僕は『あいこ』の身体に掴まらせてもらって、かろうじて立っていられました。色んな事に脅えて膝がガックンガックンしてました。バカに背を向けて頑として聞かない姿勢を作っていましたが、実際は耳を『ダンボ』にして、ガンガンに盗み聞きしてました。
「そう、そう! うん、いいよ。いいって! 別にほっぽっといて~~~。」
姉の一言一言に情けなく、いちいちビクンビクン反応していたら、『あいこ』が横を向いて、優しく僕の身体を撫でてくれました。つるんつるんと撫でられていたら、僕はだんだんと落ち着きを取り戻してきました。
「平気よ、平気っ! 甘やかすコトないよ~~~。クセになるから。」
僕は『心優しい彼女』に、『ありがとう』と素直に心の中で感謝して、お返しに『あいこ』の身体も撫でました。ボッコリ割れている腹筋をつるんつるんと触って、正常位の時、意外とゴツゴツとぶつかって来る肋骨の縁を、ころんころんと撫でました。
「…それも練習なんだから、いいの~~~。ちょっとキツいくらい扱かれないとダメなの! 伸びないよぉ~~~。」
『あいこ』の柔らかい手が僕のチン毛を優しく泡立て、チンポに触るか触らないかくらいの、ゾクゾクするタッチで降りて来ました。僕は『彼女』に『何らかの期待』をして、途中からその動きをチンポで急上昇させました。
「いいの、いいの。あの子、甘えん坊だから。適当にほっぽっといて、いいの~~~。」
僕は有頂天になって『あいこ』のオッパイを撫で回して、乳首をコリコリさせようと摘んだり引っ張ったりしました。遠慮無しに気持ち良く膨らませたチンポに、『あいこ』が右手を絡ませてくれました。根元までつるんつるんに扱かれると、母のトラウマなんか吹っ飛びそうでした。
『ああ~、ああ~、ああ~~~、気持ち良い~~~。』
と、『コイツ』の性格を完全に忘れて、僕は浮かれまくり油断しました。『猛獣』が静かに下ろしてきた『前足』に、何の警戒もせずキンタマまで触らせてしまいました。
(ぐぎゅぎゅ~~~ぅ!)
突如、『万力』へと変化した『あいこ』の右手は、フルパワーで『男の最大の急所』を握り締めました。僕は、一瞬で全身の力を抜き取られ、殺虫剤で絶命寸前のゴキブリみたいに『パタパタ』ともがき苦しんで、『優しい彼女』の柔らかい肌だった、たくましい表皮の上を無意味に泡立てました。
「いいよ、ともゆきなんか、気にしなくて~。…あっ! 『リッちゃん』、あたしぃ~~~、グレープフルーツとアセロラジュースぅ。うん! 買って来て! 買って来て! うん、うん。それと、『鍋焼きうどん』~! えっ? ダメ?」
断末魔の悲鳴はノドチンコで喉の奥へ打ち返され、僕は静かに崩れ落ちました。『ツルルル~~~』とエロい氷壁を滑り落ちて行く僕に、『あいこ』は軽蔑しまくった白い視線を『ガトリング砲』のように撃ち込み、僕の角膜を『ズガガガッ!』とみじん切りにしていきました。
未練がましく『彼女』のぷっくり膨らんだマンコを見上げながら、僕は胎児のようにちっちゃくちっちゃく丸まりました。ボディソープでツルツルしながら、圧縮されたキンタマをそっと押さえて、そのキンタマよりも、もっとちっちゃく固まりそうな全身をプルプル震わせていました。
「ふ~ん、分かった。じゃあ、そのふたつだけ…。は~~~い!」
姉が携帯を切った時、追い撃ちを掛けるように僕の顔面は『座る事を拒否したいイス』にされ、『あいこ』のマンコで窒息させられてました。鼻の穴はマンコの土手肉に押し潰されて、マンコの襞々がピッタリ僕の口にフィットして、呼吸を完全に遮断しました。
『うがっ、んむグクぅ…』
「あ~~~、何してんのぉ? イチャついちゃって!」
弟の生命が脅かされているのに、バカ姉は脳天気に笑って助けようともしませんでした。僕の足は壁に押し付けられて、曲げられた膝がちょうど『コイツ』の『ひじ掛け』みたいにされてました。
中2の僕には脱出不可能な体勢を作って、圧倒的質量を蓄えたお尻の力を最大限に利用した『悪魔』は、グリグリと僕の顔と命を圧迫しました。後頭部にかなりの激痛を感じたので、頭蓋骨が『メコッ!』と凹んだと思いました。
「『まさみ』、『リッちゃん』、何言ってたの?」
「えっ? 何だっけ…。ああ~、『ともゆきを迎えに行こうか?』って。ちょっと練習場の近くを通るから。」
「ふ~~~ん。な~んだ、そんなコトだったんだ?」
携帯から妄想していた僕の危機感が、見当違いの思い過ごしだった事を『悪魔』が確認してくれました。僕はひとつピンチから脱出出来てホッとしました。
ホンの一瞬、僕が脱力したのに油断したのか心配したのか、『悪魔』のお尻が僕の口からズレたので、
「ぶはあーーーッ!!」
と、マッコウクジラ並に、命をつなぐ必死の呼吸をしました。『悪魔』は『チッ!』と舌打ちして、もう一度お尻をグリグリと揺すってマンコの位置を直しました。今度は唇に、お尻の穴のシワシワと仲良くなってくる感触が、嫌になるくらい伝わってきました。
僕は暗黒の深海に沈め落とされるような恐怖の中、炭酸水が溢れる時の泡が弾ける勢いで、
『パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ………っ!』
と、『あいこ』の太股を全身全霊全力でタップしました。
「そんでさあ~、どうだったの?」
「ん~~~? 何が~?」
「トボけんなよ、検診だよ! 結果だよ!」
僕が必死でタップしてるのをガン無視して、『悪魔』とバカが平気で会話を続けていたので、僕はマジでコイツらに『殺されるゥ!』と思いました。
『あいこ』が僕の胸の上に『つる~~~ん』とお尻を滑らせたので、やっと僕は『暗黒の深海』から浮上出来ました。
僕の生還を無視して会話を続ける小麦色のオッパイが、せせら笑うかのようにピンクの乳首をピョコピョコ踊らせるのが見えた時、僕は『生かされてる事の屈辱』を噛み締めました。
「ああ~~~、はい、はい。え~っとね? だいたい4ヶ月ぐらいだって。」
「えっ? 4ヶ月?」
「…う、うん。だいたいよ? だいた~~~い。」
『あいこ』は手を伸ばして、姉の言葉を確かめるように、ちょっと『皮下脂肪が厚いような』感じのお腹をさすっていました。寝転がって見上げても、妊娠しているような出っ張りには見えませんでした。
「ふ~ん。で? どっか異常無いの? バカな弟が無茶苦茶にヤリまくった影響とか?」
「大丈夫ぅ~~~。どっこも、問題無いって~~~。」
「だと、いいけど…」
「心配ないよ。だから、こうやって遊んでるんじゃ~ん。」
バカが僕の頭の上にしゃがみ込んできました。完全に僕を邪魔物扱いにして、膝頭で僕のおでこをゴリゴリこすってきました。ムカつくだけで何も出来ない僕が見上げる、遥か彼方の天空で、良く解らない関係のJKが二人、ちょっと長いキスをしました。
「あたし~、『リッちゃん』と違って、あんまり悪阻とかも無いのよ。」
「でも、ダメだろ? 今の時期に『こんなマネ』ばっかヤッてたら…」
「平気、平気! お腹の子も、嫌がってないみたいだし~~~。きっと『あいこ』と仲良くしたいんだよ!」
「まだ、分かんないだろ? お腹の子が、そんなに色々…」
「分かるよ~~~。つながってるんだから~~~。」
姉と『あいこ』のオッパイがいっしょに揺れていました。それを『ぽけ~ッ』と見ていたら、仲良さそうに揺れていたのに、『あいこ』のオッパイだけ『ピタッ』と止まりました。
僕の胸の上に座ってた『あいこ』のお尻が、急に岩みたいに重くなった感じがしました。ちょっと気持ち良かった肌のスベスベ感がゴツゴツしてきて、肋骨に当たって痛くなりました。
すると姉のキスが激しくなって、『あいこ』に吸い付く音が『チュパ、チュパ』と大きくなりました。僕の耳の辺りを熱い膝が挟んで、音が篭って遠くなっても、『ジュルジュルッ』と強めに吸い付く感じが伝わってきました。
「だからさ~、『あいこ』とHしてる時は、いっつもこの子が聞いてたんだよ。」
「…やめてよ。」
「だからさぁ~あ? 今も3Pじゃなくて~~~、赤ちゃんも入れて4Pじゃん? 4Pィ~~~~~!?」
「バカ…」
「『あいこ』もさ、妊娠しちゃえば~~~? そ~~~したらさぁ~、5Pよ! 5Pィ~~~っ!」
「………帰る!」
膝から伝わるキスの熱さに反比例して、僕の胸にのしかかっていた『岩』が、どんどん冷たく冷えていきました。急に『あいこ』の股間から風が吹いてきた気がして、僕は『「ショウたん」の惨劇』の『あの感じ』を思い出しました。
『えっ!? 何でっ!?』
僕は小動物の危機回避能力で、『猛獣』の殺気を読み取りました。『あいこ』のマンコに入って隠れる事が出来るくらい、恐怖で身体が小さくなりました。
バカ姉は『「あいこ」地雷』を踏みました。でも僕たち姉弟には、それが『ドコ?』だか見当も付きませんでした。バカは踏んだ事にさえ気付いて無いと思います。暗雲立ち込める僕の視界が急に『パッ!』と明るくなったと思ったら、『バラバラッ』とシャワーの水滴が降ってきました。