ハプニング
お昼過ぎに、僕は家に帰りました。相も変わらず温度が全然下がらない家の中で、白いキャミをビチャビチャにして『鍋焼きうどん』を食ってるバカがいました。
「おはへり~~~。」
ダラダラの汗でオッパイをスケスケにしてるバカは、エビ天の衣だけをハフハフしながらすすって、エビを捨てるという、相変わらずバカな食べ方をしてました。
「何、やってんだよ…」
「『鍋焼き』食べてる。」
「見たら、分かるよ。違うって…。何で、この暑いのに『鍋焼き』なんだよ?」
室温35度。自〇行為だと思いました。(〇の中は音読み『サツ』の漢字です。)
「分かんないの~? 体調管理よ~。体調管理ィ~い!」
「はあ~っ?」
「最近さ~、ず~っと、ずっ~~~と暑いじゃん? だからさ、食事が冷たい物に偏ると、お腹に良くないの~。お・な・か・にぃ~。」
今までの僕なら、ここで、バカとの『噛み合わない会話』にイライラしてブチ切れていました。が、一応、危険極まりない『爆発物』だけど、『恋人』が出来たきっかけを作ってくれた姉に対して、ちょっと大人になれました。
「夕べ、何、食べたの?」
「えっと…、王将の餃子。」
「一昨日は…?」
「ゴーヤチャンプルぅ~。その前は~、」
「知ってるって…。全部、冷たくないから大丈夫だよ。」
僕がキチンと教えたところで、多分『時間のムダだな』とは分かってはいましたが、『可哀相な病気』の人だと割り切って、付き合ってあげました。
すると、僕が下らない会話にちゃんと付き合ってるコトが珍しかったのか、姉がこれまた珍しく僕に反応しました。
「…何、どしたの?」
「どうもしないって、別に…」
「沢尻エ〇カぁ~?」
「…その、『別に…』じゃないよ。」
「うう~ん、似てないっ! あっ!? 『鍋焼き』に掛けてぇ~?」
「それなら、『似なくちゃ』ダメでしょ。」
「あっ、なるほど…。上手いねぇ~、ともゆきぃ。『鍋焼き』だけに!」
「………、姉ちゃんっ!」
「はふい…。」
こんなバカ姉でも僕は、『あいこ』のコトでちょっと感謝していたので、改めて姉に『御礼』が言いたくなりました。
相手はモロパンで片膝を立て、アソコにパンティーをグイグイ食い込ませてました。そんなふざけた格好のまま、『鍋焼き』を食べ続けていましたが、僕はちゃんと正座しました。正座しながら『食い込み』をガン見しました。
「…今まで、色々、僕の面倒見てくれて、ありがとうございました。」
「おっ?」
「おかげで、『あいこ』と付き合える事になりました。」
「はふい、ひっへふ~。」
「これを期に、姉ちゃんとのバカなつき合いは、やめさせてもらいます。」
「うんんんっ?」
「これからは、『あいこ』に嫌われるようなマネはしない事に決めました。だから…」
「…、エライっ!」
「えっ?」
「ともゆき、アンタ偉いね。見直したよ~。さすが、アタシの弟。エビ、あげる。」
お箸でつまみ出された『食べ残しのエビ』を、ちょっとイラッとしながらも、僕はありがたくパクっと食べました。
「でもね? 感心出来ない。アンタ、あたしに挨拶するには、まだ早い!」
「えっ? 早い?」
「そっ。何が早いって、まず、その格好。『朝練後』そのまんまっ! 汚いじゃんっ!」
「あ、はい…。(よく、そのまんま『東』我慢出来たな…)…でも、」
「昨日ちゃんと、あたしが教えて上げたでしょ? 挨拶は、まずカッコ! 身支度を整えてから!」
「…はい。」
「ほりは、『へいひ』って、ほんふ~~~。あふひっ。」
「…分かりません。」
「ん、アチっ。まずは、お風呂っ! 身体を洗って綺麗にしなさい。んで、着替えなさい! そ・れ・か・らぁ~。」
「よく、分かんないけど…、分かりました。」
僕は素直にお風呂場に向かい、速攻で身体を洗いました。頭も綺麗に洗ってからと思って、座って一生懸命ワシャワシャやってました。でも、全然泡が切れませんでした。
ふと、僕のボディソープと香りが違うコトに気がついて、『しまった!』と思いました。気付いた時にはもう、僕の後ろにバカの魔の手が伸びていて、グルングルンに絡まっていました。
「鈍いねぇ~、ともゆきぃ~。」
バカが、この前の仕返しをキッチリ返していました。自分のシャンプーを僕の頭に掛け続けるイタズラをして、さらに洗い流せないように僕をくすぐってきました。
「うあっ、うひっ、いひひっ、やめろっ! あひっ、うあっいひっひ~~~っ、バカっ!」
「鈍いけど~、ここだけビンカ~ン!」
くすぐられて、なぜか半立ちになってしまったチンポを、もう素っ裸になってたバカが全身をヌルヌルさせながら、さらに触ってきました。
「あっ、ああっ、触るなよぉ~っ!」
また僕の後ろから抱き着きながら両手を使って、下手な『ウナギ掴み』の反対みたいにと言うか、亀頭から根本へヌルヌルしごき下ろす動きを連続でしてきました。ビクンビクン感じました。
「やめてって! …また、お母さんに見つかるよっ!」
僕は昨日のアクシデントみたいな、心臓に最悪な事態は『もう~ごめん』だったので、警告を与えました。でも逆に止めるどころか、チンポへの刺激をもっと強烈にしてきました。
「平気、平気ぃ~! だって、『リッちゃん』いないから~。」
「えっ? 何で? どっかに出掛けたの?」
「病い~ん。夕べから、お泊りしてるよ。」
「……………、それ、『入院した』って事?」
「あっ、そう、そう! 『入院』って単語、出て来なかった~。『リッちゃん』は入院しました~。」
とんでもない事態を何の緊張感も無く、サラ~っとバカが教えてきました。泡だらけにされたチンポを振り抜いて、思わず僕は立ち上がりました。反動で姉は尻餅をつきました。
「どえ~~~~~っ!? 何でっ!? 何で、お母さん、入院したのっ!?」
「そんなの分っかんないじゃん! 分かんないから、入院したんじゃ~ん。」
バカと会話して、ホントに、こうもまどろっこしくてイラッとした事はありませんでした。とにかく母が入院した事以外、何にも伝わってきませんでした。
「何が、どうなって、『入院』になったんだよっ!? 分かるように説明してよ!」
「え~っ? ああ…、昨日さ~、ともゆきが出掛けてから、『リッちゃん』具合悪くなっちゃって~。お店で『吐き気がする…』って携帯かけてきて~、」
「でっ? でっ? でっ?」
「で~~~、あたしが行ってみたら、倒れてて~、お父さんに電話して~、救急車呼んで~、病院行って~、んで、『鍋焼き』!」
「『んで、「鍋焼き」』の意味が分かんないよっ!?」
「だから~、お母さん倒れたでしょう? それ見たら、『あ~、あたしも体調管理、ちゃんとしなきゃ~』と思って~。」
「あ~~~っ、色んなコト、ツッコミたいんだけど、我慢するっ! でっ!? 入院先はっ!?」
説明している間、両手を後ろについて、立てた両膝をぺちゃ~っと合わせてから、ゆっくり開きつつシャボン幕を作って遊んでたバカが、右手でツルマンをヌルヌルさすり始めました。
「それよかさ~、せっかく裸になってんだよ? やろ?」
僕はついマンコをガン見してしまいましたが、どこの世界に『母親が入院した』のに、『近親相姦』をやりたがる不謹慎な姉弟がいるでしょうか?
「バカじゃあね~~~の!?」
…取りあえず、僕は1回だけヤル事にしました。最低です。自覚してるだけに最悪です。