期待感
僕は一応『ホテル』なので、てっきり誰かがフロントにいて、『注意されるんじゃないか?』と思って、ビビりながら入りました。
でも、それらしき場所には、部屋の写真がついた案内パネルが煌々と輝いているだけで、誰もいませんでした。ホッとしたと言うより、ちょっと拍子抜けでした。
誰もいないので、あの写真の『パラダイス』に行くには『どうすんの?』と思ってたら、『あいこ』が、その前でチャチャっと、手慣れた感じでボタンを押しました。
『…えっ、これだけ?』
と、また僕は拍子抜けしました。『あいこ』は、『ラブホビギナーの戸惑い』なんて全く無視して、僕をグイグイ引っ張りました。何だか『ラブホ初体験』の実感が湧かないまま、エレベーターに押し込まれました。
扉が閉まるなり、また『チュー』をされました。上昇するエレベーターが、フワフワして落ち着かない僕の気持ちを、『ギュグウ~ン』と、さらに押し上げました。
「泊まるよ…。」
僕の唇から糸が『ツーッ』と伸びて、そのつながった先の唇が、熱い息といっしょに甘く囁きました。
「…と、泊まります。」
俯いた『あいこ』の、茶髪の匂いを吸って僕は答えました。
「………、そっ。」
『あいこ』は僕の右手を取って、ノーパンのアソコに導きました。頼りない硬さの陰毛が、ヌルヌルになってるワレメの奥に、指を誘いました。その柔らかい渓谷で僕は指をツルツル滑らせました。
指から伝わる熱が、この窮屈な渓谷のさらに奥が、僕を誘っているコトを教えています。ちょっと、僕には早過ぎるような気がする『ゴール』へ、エレベーターは確実に近づいていました。
『…いいのかな~? 行っちゃっていいのかな~~~?』
近づくほど、逆に薄れていく現実感を掴もうと、僕はワザと音を立てて、『あいこ』の唇や、頬っぺたや、アゴや、首筋や、耳たぶやら、あちこちを強く吸いました。
「はっ、うっ、うっ、」
狭い僕たちだけの密室で、『あいこ』は小さく呻きながら、僕の指をねっとりと濡らし、熱く熱しました。指の付け根に白い粘液が溜まってきて、そこからフェロモン臭が放たれました。
エレベーター内に充満してきた匂いに、僕の脳みそは『ガンガン』ブン殴られました。僕は自分の感覚が、何もかもがもどかしくて、たまらなくなりました。
もう、いっそのこと指の替わりにチンポでヌルヌルしてしまおうか、どうしようか、バカ過ぎる選択で迷っていたら、エレベーターが着きました。ドアが開くと狭い廊下が、赤くモアモアっと延びていました。
薄暗い中に明かりが点滅しているところがありました。そこに向かって『あいこ』とフラフラ歩いて行くと、ドアが僕たちを待っていました。
カギも無しにドアが開いたので、またちょっと拍子抜けでした。部屋に入り明かりを点けたら、ウワサ通りの感じで…、ここでやっと僕は『来ちゃった…』感じがしました。
「お腹、空かない?」
『あいこ』は、部屋の真ん中のベッドに倒れ込むと、ドキドキしまくりの僕に聞いてきました。やっぱり性欲暴走中でも、『…食欲には勝てないのか?』と思いました。
でも、そう言われたら、僕も忘れていた空腹感に襲われました。今日はロクに食べていなかったコトを思い出すと、さらにお腹が空きました。
今朝は夕べの残り物・トンカツの端っこ2個と、山盛りの千切りキャベツ、それとなぜかナマコ酢でした。お昼はユンケル一本だけで…、そして『ヨロシクさん』の喫茶店では…、やっぱりノーカウントです。
僕も食欲には勝てずに、『はい…』と正直に答えました。『あいこ』は部屋の電話を取り、誰かと話すと、スルスルと服を脱ぎ始めました。
「シャワー浴びよ。」
僕も急いで全裸になりました。やっと解放されたビンビンが、パンツで弾かれて『パチン』とお腹を叩きました。エロ戦闘態勢が継続中のチンポに、『あいこ』が呆れて溜め息をつきました。
「…『ともスケ』、あんた今日、何回出したの?」
「えっ? ええ………と、4回? …です。」
「『あん時』の入れた?」
『あん時』とは、僕が『あいこ』に中出しした時のコトでした。言われてみれば『今日』でした。
「えっ? ああ~、………ん? 『あん時』は1回です。」
「えっ? ウソ…」
「あの…、あの『1回』だけです。」
「ふ~~~ん。じゃあ~、たいしたこと無いのか~。」
何が『たいしたこと無い』のか分かりませんでしたが、『あいこ』は嬉しそうに、僕のチンポを引っ張ってシャワーに連れていきました。
お湯をかけ、軽く流してみたら、流れ落ちた水がみんな真っ黒になってました。僕たちはビックリするくらい汚れていました。二人で爆笑しました。
「『ともスケ』、なんでこんなに汚いの~~~?」
「僕のコトばっかり、言えないですよ。」
ボディソープを両手で塗り延ばし、爆笑しながら洗いっこしました。僕はオッパイを手の平全体で転がすみたいに洗いました。乳首が手の平の中で硬くなってコリコリしてきました。
「…また汚れるよ。」
「………はい。でも、べつにいいです。」
「………………、そっ。」
『あいこ』は僕の顔をめちゃくちゃに撫で回して、泡まみれにしました。バカみたいに大笑いしながら、シャワーを頭からかけ流して泡を落とすと『チュー』をしてきました。
僕はビンビンの先ッポが、『あいこ』のお腹に『グイグイ』とメリ込む度に、ビクンビクン反応してしまうのを我慢しながら、腕を『あいこ』の腰に回して唇を吸いました。
『あいこ』はドクンドクン脈動してるチンポに手を伸ばすと、ギュッと押し下げました。陰毛が泡立つ下の凹みに押し付け、腰を『ズイッ!』と突き出すと、引き込まれるようにチンポがヌルヌル渓谷に収まりました。
「あっ、あああ~~~っ!」
僕は思わず喘ぎ声を上げてしまいました。柔らかい渓谷はエロ遊覧船をツルンと通してくれましたが、川幅がキツキツでした。『あいこ』はゆっくり、ゆっくり腰を前後に揺すって、魅惑のY渓谷で『ジョリジョリ』、『ズリズリ』、『ヌチョヌチョ』してくれました。
「『ともスケ』~、気持ち良い~?」
「…は、………はい。」
「出そう~?」
「はいっ!」
「…出したら、ブッ飛ばすからなっ!」
僕は、その言葉にビクッとして『あいこ』の顔を見ました。でも、その表情は言葉とは裏腹に、イタズラっぽく笑っていました。
僕はちょっと悔しくなって、自分から腰を振りました。半分本気で射精してやろうと思いました。でも生殺しのまま、『あいこ』がチンポをプルンと外してしまいました。
「何、勝手にイコ~としてんの。ダメ、ダメ~~~。」
泡まみれの先ッポが強く擦れると、僕は思わず腰が引けました。それを見た『あいこ』はイジワルく笑って、手の平でユルユルと撫で回しました。バカ姉に触られた時以上に、下半身がビクンビクン反応しました。
「あ~っ、あ~っ、あっ、あっ、ああ~~~っ。」
「ほら、ほらぁ、どしたぁ~~~?」
「きっ、気持ち良い~~~。」
「…幸せそうな顔すんなよ。こっちが、恥ずかしくなる…。」
『あいこ』はシャワーをかけてチンポを洗いながら、ゆっくり優しくしごいてくれました。ちょっとホッとしたら、僕のお腹が『グクゥ~ッ』と鳴りました。
「あっ…、ごめんなさい。」
「…いいよ。出よっか?」
僕の身体を綺麗に流してくれると、『あいこ』はシャワーを手渡して後ろを向きました。
褐色の肌の上を、白く流れ落ちる泡を追い立てるように、水流を掛けました。あっさりと背中から流れ落ちた泡は、腰からお尻に流れると、何だか粘っこくまとわり付いたように見えました。
僕は泡を切るようにシャワーを掛けました。ヌルヌルッと太ももをズリ落ちて行く白い泡を見てたら、チンポがビクンビクン上下動を始めました。思わずしごいて射精したくなりました。
『ああ~、出したい~~~。でも、我慢、我慢しろぉ…。』
お尻が水滴を『ツツゥ~~~ッ』と弾いて流しました。パッツンパッツンの肌に我慢出来ずに、僕は初めて『あいこ』のお尻を舐めてしまいました。
「あっ…、もう~、バカ。」
『あいこ』は、そう言いながらもバスタブに手を付いて、お尻をちょっと突き出してくれました。