『潮』
冷静に考えると、『「あいこ」にフラれる』=『ボコられる』とは決まってなかったのに、ラブホの大失態が響いて、僕は『フラれたら、確実に「ショウたん」と同じ目に遭わされる』と思い込んでいました。やっぱりバカみたいです。
僕は、ベッドに座る姉のスカートに顔をこすって、涙を拭きました。姉の携帯からは、虚しくコール音が鳴り続けました。つながりませんでした。
「出ない…。」
「……………、グスン。」
「情けないわね~~~っ、メソメソすんなっ! バカッ!」
生太ももの上に顔を埋めた僕の、後頭部を『パシッ!』と姉が叩きました。
「はい…。グスン。」
「…あたしと駅で別れた後、何やってたの? ラブホ直行したの?」
僕は姉と別れた後に、『ショウたん』たちと出くわした事や、さらに『ヨロシクさん』の喫茶店に行った事を話しました。
「あはっ、『ショウたん』、あきらめ切れてなかったんだ~。ダサ~っ。いい気味~~~。」
「知ってるの?」
「『弱い』のっ! んで、『早い』のっ! 2回で、終わっちゃうのよ。んで、下手なクセにカッコつけてるのよ~~~。アイツ嫌いっ!」
「……………、」
「で…?」
僕はさらに、お店でパフェを使ってじゃれ合ったコトや、手コキで出してもらったコトや、勢いでセックスまでしてしまったコトを隠さずに教えました。
「ふぅ~~~ん。へぇ~~~、ヤルじゃん。」
「えっ?」
「ヤルじゃん、ともゆき、あんたヤッテルじゃん!」
「…でも、ヤッたんだけど、結局…、怒っちゃったんだよ…?」
「ん~~~、まあ、そうだけど~、一応、ヤル事はヤッてるから、イイじゃん! エラいっ! さすがアタシの弟ぉ~~~!」
………、今さっき、僕のコト、『情けないわ!』って言いました。この人。
「あたしさぁ~、ともゆきが『あいこ』に、な~んもしてないから怒らせたんだと思っちゃった~。違うんだ~~~。」
何だよ、ソレっ(怒)!? だから、ちゃんと、話を聞いてよっ!
「そか、そか、そっか~? じゃあ、今すぐ謝んなくても、フラれはしないか? ヨシヨシ…。」
姉は僕の頭を抱き寄せて、ズリ上がったスカートの上で、頭をナデナデしてくれました。全然、僕の心は落ち着きませんでした。
「…でも、気絶するほど、蹴られたんだよ…?」
「あっ、そっか? ん~~~、わっかんないね? 『あいこ』って。受けるぅ~~~。」
僕は、散々バカが『姉貴風』を吹かしといて、最後は『わっかんないね?』の一言で片付けて、おまけにひとりでバカ笑いしてるので、『ふざけんなよっ!』と思いました。
でも口から出たのは抗議の言葉ではなくて、さらなる混乱の中に落とされて、絶望してノドが搾り出した慟哭でした。
「ちょっと~、もろ、お腹に響くじゃんよ~。」
僕は涙でにじむ視界で、姉のパンチラを見つけてしまいました。こんな状況下でも、ついパンチラウォッチャーの習性でガン見してしまいました。
「じゃあさ、なんか『あいこ』の機嫌が悪くなるコトが、あったんじゃないの?」
「機嫌が良いか悪いかなんて、分かんないよ。あの人。」
「えっ、そお? あたし、あんな分かりやすい娘、他に知らないよ。」
………、今、『わっかんないね?』って、言ったばっかじゃんよ~~~っ(怒)!?
「何かないの~? ホラ、何か、何か?」
「う~~~ん…、喫茶店で、『おもらし』したコトとか…、」
「何よ、それ!?」
僕は『あいこ』がイッた後、僕が太ももを触ったら、『何か』を引っ掛けられたコトを教えました。
「…ウソぉ~~~。」
「ホント…。」
「……………、」
「何?」
「ともゆき、ちょっと、おいで。」
姉はしばらく僕をチラチラと見ていたら、いきなり手を引っぱって、そのままお風呂場に連れ出しました。
「『あいこ』が『何か』出した時と、同じコト出来る?」
「えっ? う~~~ん。」
「まっ、いいから、脱いで!」
姉は勝手に、また『早脱ぎ』をして全裸になってしまいました。僕が人生最大のピンチかもしれない時だと言うのに、また、バカ姉のエロ講座、スケベ講習会が始まりました。僕も脱ぎました。バカです。
「どんな風に、指、使ったの?」
「使ってない…。」
「えっ? じゃあ、どうしたの?」
僕は姉を床に座らせ、『入れていい?』と確認を取ってからチンポを挿入しました。何だか、ちょっとユルい感じがしました。
「あっ、ちょっと! いきなり奥まで入れないでよっ!」
「えっ? あっ、ゴメン。」
「うっ…、生意気に…、せ、攻める…ように、なったじゃん。なった…あっ、あっ、あっ、」
何だか、余裕をかましていた昨日と打って変わって、妙にバカ姉の反応が速くなっていました。でも僕は気にせず、昨日の『ヨロシクさん』の喫茶店でヤッたコトを思い出してました。
「分かる? 『あいこ』にも、こうして先ッポでクリクリしたんだけど…、」
チンポを一番奥に入れると当たってくる『コリコリ』に、先ッポを当ててこするように回しました。姉は鼻息を荒くしてましたが、
「………イイんじゃない。」
と、僕を褒めてくれました。僕は次に『「の」の字』を書く動きをしました。
「…で、姉ちゃんに教わった腰使いで、こんな風に…、」
「うっ、うう………、はっ、はっ、はひっ、…い、イイわよ。」
「時々、回せって言われたから、こうして…、」
と、マンコの中を掻き回すように、チンポをグリグリ回しました。
「あう~~~~~っ! ああっ! あああっ…、」
「すげぇ、姉ちゃん。『あいこ』のリアクションとおんなじだよ。」
「あああっ、あったり、ひっ、当たり前で…、うううっ。」
「モノまね上手いよ…。で、最後に、こうしてっ!!!」
僕は『あいこ』に急かされて、無茶苦茶に腰を振って動かしたのを、思い出せる範囲で再現しました。バシバシ肉がぶつかり合いました。
「あああ~~~~~っ!!」
「『あいこ』も、そんな感じで、良さげだったんだよ…、」
「ば…、ばか…、違う…、」
「ううん、似てる、似てる! はっ、はっ、それから…、はっ、はっ、一生懸命…、こうやって、はっ、はっ、姉ちゃんが、はあっ、はあっ、教えてくれた~、ヤリ方を~、ちゃんと~、守って~、はっ、はっ、」
僕は姉の教え通りに、腰を振って動かしました。グチョグチョ音が鳴るマンコが、白く泡立っていました。
「分かった…、分かったからぁ、もお、いいっ! いいから、イッてっ! やめてーーーっ!!」
「あっ、それ、『あいこ』も言ってた。何で分かるの?」
「ばっ、バカぁ…ぁああっ! イクゥ~~~~~っ!!!」
僕は『えっ?』と驚きました。『全然イケな~い』って、僕のセックスをボロクソに言ってたのに、姉がガクガク身体を震わせて、僕にしがみついてきました。『マジか?』と思いました。
姉が本気でイッたかどうかは気にしないで、僕は『あいこ』が『何か』を出した時みたいに、ビクビク筋が立っている、姉の太ももの内側をそっと撫でてみました。
「あっ、ダメダメッ、触らないでーっ!!」
姉が『あいこ』と同じセリフを言いました。僕は思わず身構えましたが、また姉が身体をガクガク言わせて、太ももをブルブル震わせて、それで終わりでした。
「………出ないね?」
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、あったり前、…でしょ。」
「…何で?」
「はあっ、はあっ、さ、最後に、チンポで…、はあっ、はあっ、入れて…みて。」
僕は姉に言われた通り、チンポをダラダラのグチャグチャになったマンコに突っ込みました。また一気に奥まで入ってしまい、『ズブビーっ』と音が鳴りました。
「ひい~~~~~っ、違うぅ~~~、もっと、腰、引いて…、」
姉に注意されたので、ソロソロとチンポを抜きました。抜き終わる寸前に、先ッポがマンコの中で、何だか引っ掛かる部分を探し当てました。
「あれっ? 何か、ザラザラして、引っ掛かる…。姉ちゃん、コレ何?」
「そっ、そこ………、それをっ、ソコ、こ、こすってーーーっ!!!」
僕が亀頭の上辺りで、マンコの中のザラザラをこする動きをした途端、姉の股間が音を立てました。
『ブッシュウーーーーーッ!!!』
と、あの『何か』が僕のお腹を駆け上がり、『バシャッ!』と顔面にブッ掛かりました。隙を突かれた感じで、何が何だか分からず、僕がポカンとしていると、
「…『潮』、…あたしも、出ちゃったぁ………。」
と、ピクピク痙攣しながら、姉が嬉しそうに言いました。