無法恥帯
本来は牛肉を使う料理なんだと母から教わりました。豚のロースやヒレ肉を厚めに切って、小麦粉をまぶし、とき卵につけてからパン粉をつけます。熱した多めの油に入れて、泳がすようにひっくり返しながら揚げて、衣がキツネ色になったら出来上がり。
美味しいんですけどね…。
『あいこ』は『マスター』に電話して、僕は『あいこ』に指示されながら店をロックしました。外はすっかり暗くなっていて、薄ぼんやりとしてる『派手な看板』が、通りをホンワカと照らしていました。
室外機が、まだ残ってる日中の熱気と、エアコンの熱風を押し出していました。喫茶店で2回も出したのに、僕のチンポも熱気が冷めてませんでした。
そんなに下がっていない外気温でも、お店の中でエロバカ騒ぎした僕にとっては、ちょっと涼しく心地好く感じられました。ビチョ濡れになったTシャツも、もう乾いていました。
エロい清涼感に浸っている僕に、いきなり腕を組んで、『あいこ』が胸を押し付けてきました。あまりにも、いきなりだったので『うおっ!』とビックリしてしまいました。
「何だよっ!?」
「えっ、あっ、いや…、」
「腕ぐらい…、普通組むだろうがっ!?」
「あ…、ハイ。」
「ビビッてんじゃね~よ!」
「…え、あ…、ハイ。」
「こんなコトぐらいで、いちいちリアクションすんな…。」
「…分かりました。」
ひとしきり吠えると気が済んだのか、『猛獣』が僕の左腕にぶら下がってきました。でも、この時はまだ、僕よりちょっと身長が高かったので、寄り掛かるようにして、僕の肩に頬っぺたを押し付けてました。
どうやら、このお方は『ベタ』過ぎる恋愛パターンがお好きなようでした。が、その加減、程度、度合いが、僕にはさっぱり分かりませんでした。でも、この時、僕に掴まってきたのには、また別の理由がありました。
『ノーパン』になってしまったからです。
お店の中で興奮して、自分からパンティーを脱いだくせに、どこかに無くしてしまいました。
そのくらい普段のコイツなら、どーーーって事無いのですが、マンコから『何か』を出してから、身体が『ビクンビクン』して収まりがつかない様子で、覚束ない足どりでした。
一応、お店では、『探してよ』と言われて、僕も探しました。でもなぜだか見つかりませんでした。探しながら『ノーパン』のアソコをチラ見したので、目ざとく見つけた『あいこ』が怒りました。
「見るなよっ!」
「…ごめんなさい。」
「ちゃんと探せよ、エロガキッ!」
と、言われましたが、『ノーパン』のJKが、ミニスカからお尻をはみ出してるシチュエーションに、中2の神経がまともにいられるワケがありません。僕はたまらなく興奮してしまって、『パンティー探し』どころではなくなりました。
それが『あいこ』にも伝染したらしく、『見るなよっ!』ときつく言ってたのが、
「見ないでっ!」
と、ちょっと柔らかいトーンになって、
「見ちゃ、ダメッ!」
と、言いながら、スカートを引っ張ったり、片手で覆ったりして隠そうとしました。でも、それは、『ノーパンでチラチラ挑発しているポーズ』にしか見えなくなって、僕のチンポにはかえって逆効果でした。
すると、今度は『あいこ』が僕のチンポに興奮したのか、
「ダメ…」
と、言いながら、マンコ汁でアソコをテカテカさせてきました。
そのままお店に居ると、また別のプレイが始まりそうだったので、『パンティー探し』は断念しました。
『あいこ』の格好は、ただでさえ露出過多なので、普通に立ってても『ヤバい』状態でした。僕に掴まったりすると、お尻を突き出すポーズになって、必然的にアソコが露出します。
『絶対に、ヤバいよ…』
と、思いました。当人が一番過剰に自覚しているようで、強気な普段通りの口調だけど、相変わらず身体が小刻みに震えていました。でも怖いワケじゃありません。
『あいこ』の内股はヌルヌルが収まらず、膝上まで垂れ落ちてテラテラ光ってました。微かに漂う『あの匂い』が、僕のチンポにジャブをかましていました。
絶対こんなトコを、他人に『見られなきゃいいけどな~』と心配していたら、
「おお~っ! お姉ちゃ~ん、ノ~パンだぁ~っ!!」
と、いきなりデカイ声でバラされました。『また、出た…』と、僕はウンザリしました。
振り向くと、やっぱり『チャレンジャー』がいました。しかも二人…。まだ早い時間なのにすっかり出来上がっている、しょぼいサラリーマン風のオヤジたちでした。
No.4はハゲ散らかして異様に腹の出た、チューブの『まえだ』でした。No.5は『何焼けだよ…』と呆れるくらい黒い、しなびてヨレヨレの『みのも〇た』でした。
(『ヨロシクさん』はチャレンジャーから除外です。)
「お姉ちゃ~ん、大胆だね~? よかったら~、オジさんたちも~、相手してくんない?」
オヤジたちは酔いにまかせて、『猛獣』にチョッカイを出し始めました。
僕は黙って成り行きを見守りました。こういうシチュエーションでは中2の僕なんて、あまりにも無力です。こんな状況下でも、主導権はコイツがみんな鷲掴みにしているからです。
『あいこ』は、ワザと声を作って、
「いいけど~。タダじゃ、イヤ~。」
と、可哀相な獲物を誘いました。
「いっ、いっ、いくらなのっ?」
哀しいコトに、この程度の『安いルアー』にスケベなブルーギルは、バクバク食いついてきました。リールが巻かれるまま、二匹が建物の陰におびき寄せられました。
僕は、ひとりポツンと取り残され、道端に立って、『フィッシング』が終わるのを待ちました。
『………ッ!!!!!』
建物の陰から、何やら声にならない声が伝わってきました。『ヤダな…』と思いましたが、僕もそっちへ歩いて行きました。
ズボンもパンツも足首まで下げられたオヤジたちが、壁にケツをピッタリ押し付けられて、並んで立たされてました。
そして、しゃがんだ『あいこ』にキンタマをギッチリ握られて、苦悶してました。逃げるコトも、助けを呼ぶコトも出来ずに、口をパフパフさせていました。
コイツの『タマ握り』はホント…、嫌になります。真似されると困るので具体的に描写できませんが、多分、経験されたコトがある方は、その3倍くらいの『苦しさ』だと思って下さい。
『あいこ』は僕にアイコンタクトをしてきました。僕は黙って『バルタン星人』のマネをしました。
すると、不思議なコトもあるもんです。なぜか僕のチョキの指に、福沢諭吉に似た肖像画が描かれた『チケット』が、二枚ずつ生えてきました。
僕たちは不思議な体験をして、その場を立ち去りました。後には不格好な『ホタル』が二匹、うずくまっていました。
調子が戻ったのか、『あいこ』は僕をブン投げる勢いで、腕を固めて引っ張り回しました。
どれくらい歩かされたか、左手に塀ばかりが続き出して、ずっと歩いていくと、入口が黒い口を開けて待っていました。そのすぐ側にボーッと看板が輝いていました。
《ホテル・〇〇〇》
エロいボディブローが僕のストマックに重~く効きました。『あいこ』は何の躊躇も無く、『ス、ス、スぅ~っ』と僕をいざないました。また短パンの裾から、涼しい風が流れ込みました。