陽の下ではおそらく背広を身にまといそれなりの地位があると思われる恰幅のよい紳士然としたその男は、
この薄暗い狭い室内では何一つ身にまとわず、
だらしなく足を広げてその股間にぶら下がるものさらけだしていたかと思えば、
やはり陽の下ではおそらくあまりにも普通であることで清楚さを醸し出していると思われる淑女然としている、その男の妻と思われる女が、
欲望を隠そうともしない表情でその夫のものを口に含み、あからさまに音を立ててしゃぶり始める。
女は普段は決して人に見せたりはしない遊女のような衣装を身にまとっているが、全裸でいるよりもその淫靡さが誇張され、一心不乱に夫のものを吸う後ろ姿はあまりにも無防備なり。
やがて男のものの準備が整えば、女がその上に腰を沈めていくことになると思いきや、手応えの無さに疲れた女が夫の股間から顔を離し、再び現れた男の股間にぶらさがるものには、女の努力甲斐なく全く力がない。
男の腹が大きいがためか、それはさらに小さくたよりなく見るのが哀れなほど。
その女と同じように私のものを貪っているあなたにはその光景は見えず、ただ女が吸う音が背中越しに聴こえていただけのはずだが、
私のものはその絶妙なる舌使いにみるみるうちに怒張してくることをその舌先が喜んでいる。
やがて膨れ上がった先端に喉を突かれ、あなたがたまらずに私のものから口を離したとき、
薄暗い光の下でも、あなたの唾液でぬめぬめと輝くそそりたつ私のものは、
月夜の下の月下美人のように妖しく目立ってしまう。
それが隣の女の網膜を焦がし、
自分の夫のものとはあまりにも違うそのたくましさに誘惑されたのか、
体の向きを私の方に変えたかと思えばするりとあなたの隣に近づき、私のものにその指を絡ませてきたのだ。
その表情は飢えと欲望を隠すこと無く、私のものを指でしごきながら、その手応えに思わずため息を漏らし、それを見るあなたに対して羨望のまなざしを向ける。
あなたはその女に対して慈愛のまなざしで返し、私のものをひとときその女の舌に委ねることを許したとたん、
女は貪るように私のものに喰らいつきはじめたのだった。
それを見つめるあなたの顔は慈愛の表情から、夜叉の表情に変わりながらも、隣で妻の姿を眺める男の姿を横目で見つつ、私が自分の男であることの満足感を感じているがよくわかり、微笑みを浮かべながら私の乳首を吸い始め、
私は貪欲な二人の女の容赦のない攻撃にこの体をさらす羽目になる。
濃密な空気が狭い室内に籠りだし、空気そのものがやがて媚薬と化し、四つん這いで私を責める二人の女の蠢く股間が隣の男の視線を焦がしたのか、
哀れなほどに小さかった男のものがどうにかそそり立ち出したことが私の目からもはっきり見え、私は私のものを夢中になって貪っている女の顔をそちらに向けさせる。
私のものをくわえながら、そそり立っている夫のものを見つめた女は、その尻を夫のほうにかざしたのだ。
おもむろに男は膝立ちとなり妻の尻にそれをあてがい、ずるりと中に入れてゆく。
私のものを口の中に入れているがため、歓喜の声はくぐもった唸り声となるが、二人の男に後ろからと前から塞がれている感覚に全身をふるわせ始めるまでにはさほど時間がかからない。
やがて女が官能に耐えきれず私のものから口を離した時、
私の役目は終わり、今度はあなたを四つん這いにさせてあなたの尻を捕らえ、隣の男よりもずっと大きなものを女の目の前にさらして、そしてそのままあなたの小さなお尻に沈めてゆくのを見せつける。
塞がれていた口が自由になった女はようやく歓喜の声を存分にあげ始め、
私に貫かれたあなたもまた、いつも以上に獣のような咆哮でその女の声を消す。
そこは魔界の情景。
そこに足を踏み入れるには覚悟が必要。
足を踏み込んだなら、女は気がつかず自分の中に眠っている魔を目覚めさせられてしまうことになるからゆえに。