「壷と竿の会」という、秘密の会が催されていると聞く。別名「究極の
館」。ここは、性の快楽を追求する上流階級の男女が集う館であった。
通常「壷」とは、女性器、「竿」とは男性器を表すが、ここでは、
「壷」とは、モノを受け入れる穴状のモノ、「竿」とはモノに挿し入れ
る棒状のモノを意味する。すなわち、この館では、口も尿道口も膣も肛
門も「女性器」として、陰茎も陰核も指も腕も足も「男性器」として扱
われるのだ。そして、その意味での「男性器」も「女性器」も所有者の
性別にはよらない。性別を越えた、「壷」と「竿」の結合による快楽こ
そ、この集いの主旨なのである。
この会は、上記のような主旨のため、各人は膣も肛門も開発調教済で
あることが必要であり、「壷」であり「竿」であることが各人に要求さ
れる。一方通行の快楽では無い、どちらも共有する喜びをわかちあうた
めである。そして、各人は首から下のすべての体毛を処理していること
は必要とされている。
入口で各人の準備室のカギをうけとり、各人が身体の準備を済ませ、
「壷」と「竿」の準備を終えて大広間に移動する。大広間へは、顔につ
けた仮面と首輪のみの全裸で集合する。
大広間へは、顔につ
けた仮面と首輪のみの全裸で集合する。各人は、首につけた首輪にさげ
たカードに各人のプロフィール、嗜好が記されている。広間のまわりに
は、ソファとテーブルが用意され、各種のドリンクが用意されている。
そして、広間の中央には、スポットライトに浮かび上がる3つのステー
ジが正三角形に位置して用意されている。
第1は、「快楽の椅子」。これは、一度に1つの「竿」の快楽を得た
い「壷」のための場所である。深いソファに体を預け、大きく体を開
き、各人の「壷」をさらして、「竿」を待つ場所である。
第2は、「快楽の木馬」。これは、一度に2つの「竿」の快楽を得た
い「壷」のための場所である。革製台状の「木馬」にうつぶせに体を預
けて大きく体を開き、各人の前後の「壷」をさらして、「竿」を待つ場
所である。「口」という「壷」に「陰茎」という「竿」が、「膣」もし
くは「肛門」という「壷」に「陰茎」という「竿」が結合する光景が一
般的である。
第3は、「快楽のブランコ」。これは、一度に3つの「竿」の快楽を
得たい「壷」のための場所である。革製の「ブランコ」に仰向けに体を
預けて大きく体を開き、各人の前後の「壷」をさらして、「竿」を待つ
場所である。「口」という「壷」に「陰茎」という「竿」が、「膣」と
「肛門」という「壷」に「陰茎」という「竿」が結合する光景が一般的
である。また、「壷」の所有者の性別によっては。「肛門」という
「壷」に2つの「陰茎」という「竿」が結合する光景も見受けられる。
ソファで寛ぎ、歓談しながら、プレイ希望の「壷」「竿」希望者は、
各ステージ手前に置かれたテーブルに用意された、媚薬入りの潤滑剤を
各人の「壷」と「竿」に塗り込めていく。
「肛門」という「壷」から吸収された媚薬成分は、「陰茎」「陰核」と
いった「竿」部分を熱く勃起させ立たせ、「膣」「肛門」「口」といっ
た「壷」部分をしっとり湿らせ濡れさせ熱く開かせるのである。その
後、ソファに戻り、しばし、歓談ののち、今日最初の「壷」がステージ
へとあがることとなる。
もちろん、ステージに上がった「壷」は、自分
を求めて来る「竿」を拒むことは出来ない。拒否の無いことがこの集い
のルールなのである。
「壷」、各々のステージには、媚薬を含んだ潤滑剤のたっぷり入っ
た、まさに「壷」が待っているのである。そこには、性別を超越した、
「壷」と「竿」の結合のみの快楽の世界が待っている。男性の「肛門」
であった「壷」を、女性の「指」や「腕」であった「竿」で結合する光
景や、女性の「口」「膣」「肛門」であった3つの「壷」が、男性の
「陰茎」「指」「腕」であった3つの「竿」と結合する光景も見られる。
そして、最後に究極のステージが。その正三角形の中央に準備されて
いる。各人が同時に「壷」「竿」となって結合しあう究極の光景が、そ
の大きなベッドの上で見られることになる。自分の「壷」に男性の「陰
茎」であった「竿」を結合させながら、男性や女性の「肛門」であった
「壷」に自分の「腕」であった「竿」を結合させる、女性だった「壷」
の姿も見受けられる。
そう、ここで、性別もなく、ただの「壷」と「竿」の支配する世界な
のである。だから、「壷と竿の会」なのだ。
この世は誰もが、壺を熱くして蜜を垂らしてながら、壺を開いて、カラダを開いて、竿を体内に受け入れる壺の喜びを感じることが出来るのですよ。