図書館の分室で働いてました。
わりと近場の役所の一角に立派な図書館ができてからは、近所に住むお年寄りや学校帰りの小学生が立ち寄るくらいで、職員は居ても二人。
全然忙しくもないし、のんびりしていてお気に入りの職場でもありました。
昔は予防接種なんかをやるような二階建ての古い建物は、雨の日なんかは薄暗くてちょっと怖いほどでした。
普通の住宅地にあるから周囲も静かです。
そんな場所だからでしょうか、
たまに小説を借りにくる男子がトイレでマスターベーションをしてるのを知ってしまいました。
週刊誌にはヌードグラビアなども載ってますから、それを持ってトイレで軽く一回出してたのでしょう。
縦長の館内は死角が多いんですが、トイレに雑誌を持ったまま入るのに気づいて、貸し出しをした後に掃除の振りをして男子トイレに入ると、一番奥の個室には若干精液の香りが残っていましたので、それで確信したんです。
私はこの頃三十後半でしたか…
すっかり夜の営みも無くなり、たまに気休めに独りで慰める程度でしたが、彼が図書室に来た日は必ず夜に慰めるようになってしまった。
とうやら誘発されてしまったようでした。
ちょっと表に出た時でも家に帰るまで待てずに射精せずにいられない男子の性欲が、たまらなく愛しく興奮を掻き立てられて、結局は紆余曲折ありながら誘っちゃいました。
もう若くはないとわかってましたが、ちょうど世は熟女芸能人のヘアヌードブームで、彼がよくトイレに持ち込む写真週刊誌にも掲載されてたから、そっち系もありなんじゃないかと勇気を奮いました。
結果的には全然オッケーなようで、かなりの年月を共に過ごすことになりました。
都合よく男にも息子にもなってくれる男の子を自分好みに染められるって最高です。
実の娘よりかわいくなってたかもしれません。
偶然ですが、娘とひとつ違いで同じ中学校でした。