40年ほど前のこと。時はまだ昭和。私もまだ女子大生で
叔父叔母の家に下宿していたころのことですから、もう、
知る人もいない時効の話です。当時、隣の家には3,4歳
下の弟みたいな男の子がいました。私が下宿を始めてまも
なくのころその男の子は中学生だったこともあって、お隣
のその子のお母さんから叔母に高校受験に向けて家庭教師
やってもらえないかと依頼があったとかで、夏休み明けか
ら半年だけアルバイトしました。中三といえばもう性にも
目覚め時折私を女として見てるなってわかる時もありまし
た。でも、その子、とってもシャイで休憩時間なんかに、
それとなく性的な冗談を言っても、顔を真っ赤にしてモジ
モジしてるだけで決して変なことをして来たりしませんで
した。勉強が終わるとその子のお母さんがお茶とお菓子を
もってきてくれたりして話し込んだりして本当の弟がいる
ような錯覚に陥りました。念願の第一志望の高校に入れた
時は、合格祝いの家族パーティー?にも招かれたりしてお
隣の一家とは家族のような感じがしました。高校の家庭教
師もとお母さんに言われましたが、さすがに2年になると
実験とか実習とか入ってきて忙しくなることが分かってま
したから丁寧にお断りしたのですが、たまに休みの日など
にお隣のお母さんが声をかけて下さり、お茶に誘われたり
と交流は続いていました。ちょっと見ないうちに男の子は
なんかとても格好のいい、までいうイケメンになってて、
中学生の頃のような子供っぽさが消えていました。ちょっ
といろんなこと教えちゃおうかしらと変な心が芽生えたの
は彼が高二の秋に、修学旅行で「お姉さんの故郷行ってき
たんだよ。」と心ばかりのお土産を買って来てくれたりし
たからでした。それからでした。日曜日とか庭に出ている
と塀越しに声をかけて挨拶するようになりました。それで、
塀越しにの立ち話で学校の事、将来の事など結構長い時間
世間話に花を咲かせることもあるようになりました。とて
も明るい冗談好きの好青年!私にまんざらじゃなさそうな
のは雰囲気でわかりました。でも、時は昭和。双方それな
りに抑えるところは抑えてという理性はありました。
そのタガが外れたのは、あれが高校三年生の夏休みの事で
した。