私の住んでる場所はとても田舎で、私も農家で畑仕事をするだけの日々を過ごしています。
そんなわたしの唯一の趣味がゲームで、いつもテレビゲームをしていました。そのうち少し離れた場所にあるゲームセンターにも時々行くようになったんです。
田舎ですが、そこそこ大型のゲームセンターで、最初はこんなおばさんが一人でとも思ったんですが、コインゲームなどは結構大人の人もいて安心してました。
私がやるゲームはどちらかというとアクション系で、シューティングや格闘ゲームです。
度々行くようになり、そのうちよくいる常連の方などもわかるようになりました。が、もちろん私はおばさんだし誰ともコミュニケーションをとることもありませんでした。
ただ一人だけ最初にその店に行ったときから気軽に声をかけてきてくれる子がいて、その子はメガネをかけたちょっと真面目そうな亘君という小学4年生の男の子でした。
亘君はスゴくゲームが上手くて、特に格闘ゲームでは他の対戦相手に負けることがありませんでした。
亘君は誰も声をかけない私にもゲームのアドバイスなどを色々と教えてくれ、そんな彼の優しさがなんだか素敵に思えてきて、ゲームが上手なのもあって次第に年甲斐もなく彼のファンになっていったんです。
でも実際は亘君に会っても話をするのはほんの2、3言で、そんな日々から少しでも彼と親しくなりたいと思うようになりました。
最初はこちらから積極的に話をかけて、しゃべり方も可愛く言うようにしました。次にさりげないボディタッチと、比較的服装も露出度高めにするなどしてアピールしていきました。50代半ばで小学生相手にバカな事をしているなとは思ったんですが、私は今まで2人の男性しか知りません。
こんなやり方しか思い付かなかったんです。
それでも亘君とはどんどん仲良くなっていく事は出来ました。
しかしこれといって決定打があるわけでもなく、だだゲームセンター内でだけ仲良くする関係に止まっていました。
その時あることを思い出したんです。それはちょっと前に亘君の好きな格闘ゲームでヴァンパイアセイバーと言うゲームがあって、その登場キャラクターの中にフェリシアというネコ娘?のキャラがいます。ちょっとエッチなデザインのキャラでほとんど裸なんですが大事な所だけ体毛で隠れているだけのデザインです。
亘君のやっているゲームを見てると彼は大体セクシーな女性キャラばかり使っているので、女の人に興味があるんだなとは思ったんですが、このフェリシアを使ってる最中、横からフェリシアの手の動きの真似をして「頑張ってニャン!」と言ったら(近くに他に人はいませんでしたがとてつもなく恥ずかしかったです)いままでになく彼が顔を赤くして喜んだんです。
その事を思い出しある決心をしました。私はフェリシアのコスプレ衣装をネットで購入しちゃたんです。
その衣装が届いた次の日、意を決して彼に話かけました。
「実はおばさんフェリシアの衣装持ってるんだよ」
すると亘君は目を真ん丸くして
「えぇ!モモちゃん(おばちゃんとモモさんが混ざってこう呼ばれています)フェリシアの服買ったの?」
私は「うん、可愛いから買っちゃった」と言うと、「凄い、着るの?」ときいてきたので
「今度着てみようかなー」と言いました。
私はとってもエッチな気分になりその後の展開に期待しました、、、が話はそれで終わり、その日はその後フェリシアの話題が出る事もなく帰っていきました。
私はガッカリしました。バカな買い物したなと…そもそもその後何を期待してたんだろう…と。
しかし次の日曜日驚きの展開が起きたんです。
その日はゲームセンターには行かず朝からひとりで畑仕事していました。
この付近は一面田んぼで人通りは全く無いんですが、遠くから自転車が一台近づいて来てました。
それがなんと亘君だったんです。
「モモちゃん、こんにちは。」
「どうしたの!?亘君?」「たまたまこっちの友達と朝カブトムシ取りに行ってたんだ。んでちょっと近く通ったからもしかしたらモモちゃんいるかなと思って」
と言うんです。
確かに彼のお家は隣町とはいえ、自転車で来れる距離にあります。私の自宅の話も前にしてて亘君は知っていたのですが…亘君が来るなんて事は初めての事です。
そこで私はピンときました。もしかして先日フェリシアの衣装の話をしたから来たのではないかと。しゃべる時のいつもとどこか違う彼の感じをみて感じ取ったんです。もしかしたら友達とカブトムシをとりに行った話も嘘なんじゃないかと。だって彼は虫取りカゴのたぐいは持っていないようでしたから。だとしたら私のフェリシアの衣装を見に朝早くからわざわざ私に自転車で会いに来たことになります。私はなんだか興奮してきました。が、私の勝手な妄想なのかもしれないので、冷静さを保とうとしました。
彼に近寄り「まぁ、わざわざ寄ってくれたんだ。汗びっしょりじゃない。」と言うと彼は次の言葉を選んでいるようだったので、「お昼はもう食べたの?良かったらうちに食べに来る?」と誘うと「うん」と返事をくれました。
家は旦那と二人暮らしで、その旦那も寝たきりになってしまってからほとんど自分の部屋で横になっています。
田舎の広い家なので、私一人で持て余しているような感じでした。
私は亘君にお昼ご飯を作ってあげたのですが、いつもより緊張しているせいか箸が進まないようでした。フェリシアの衣装の事をどうきりだそうか迷っているようでもありました。
とりあえず緊張をほぐそうと私は、「亘君おなか減ってないみたいね。それじゃあおばさんとゲームでもしょっか?」と言いました。
亘君もゲームは得意ですから「うん」と喜んで答えてくれました。
つづく