12年前、受験生だった頃、当時のセンター試験を受験した日のことから書きます。
僕の実家からセンター試験会場までは、ローカル線を乗り継いで1時間半ほどかかります。
父の弟である叔父と、その妻の叔母の住まいが試験会場から近かったので、前夜から泊めてもらいました。
センター試験前夜、叔父と叔母は僕を優しく迎えてくれ、寝床を与えてくれましたが、不安と緊張と寒さから、なかなか眠れずにいました。
寝ようとすればするほど、あせって覚醒してたとき、そんな僕に気づかってくれた叔母の千里さん。当時35歳でした。
どんな会話をしたかはもう記憶にないですが、僕が眠くなるまでそばに居てくれて、冷えた僕の手足に触れて温めてくれたり、泣きそうだった僕をハグや、ひざ枕をしてくれて、僕はそれに甘えて、なんとか眠りについたと思います。
おかげで次の日、一日目の試験を難なく終え、自分としては、まずまずの出来だったのと、試験会場の雰囲気にも慣れて、平常心を取り戻して、気持ちに少し余裕が出来てはいましたが、前夜の叔母のぬくもりを意識しだして、その夜も眠れずにいました。