当時、私は母と父、祖母と祖父、姉と妹と暮らしていました。小学六年生の時に私は実はこの家の母の双子の姉の子だと知りました。私は母に似たため、姉も妹も本当の家族だと信じて疑いません。義親たちも私が知ったことに気づいていませんでした。親戚に聞きました。私が引き取られた理由は、この家で生まれてくるはずだった子が死んだからなのだと。私はその時期にたまたま生まれ、両親を事故で亡くしました。その子の代わりに引き取られたのでした。義母は私にだけあたりが強く、暴力を振るうようになりました。姉や妹がいないところで。
中学生になり、私には双子の弟がいることを知りました。自宅から自転車で15分もかからないところに住んでいたのです。弟は父の方の親戚に子供ができなくて悩んでいた夫婦に引き取られていました。しかし、弟が小学六年生の時にあれだけできなかった子供なできてしまったのです。弟は気を使い、家族とは自ら距離を置くようにしたと言っていました。
どうにか連絡を取った私たちは会うことにしました。
会って話してみるととても話があってお互い、良き理解者となりました。
学校終わりにこっそりあったり、休日は義親に内緒で出かけたり、弟と過ごす時間はとっても楽しくて時間を忘れるようでした。
高校にはいると、義母の暴力は悪化しました。
辛くて耐えられなくてどうしても泣きたい時は弟に電話しました。私が電話すると弟は深夜でも会いに来てくれました。
代わりに、弟が辛い思いをした時も私がそばにいました。いつも。
そうして、私たちの間には奇妙な愛情が芽生え始めていました。
弟の家は休日は家族三人で出かけるため、家には誰もいません。
たまにその家に上がっては二人でいろんなことをしていました。
もともと姉弟にしてはスキンシップが過度でした。
頭を撫でたり、抱きついたり膝枕しあったり、ベッドでお互いに抱きついて寝たりもしました。
ある日、いつものように弟の家で過ごしていた時、どちらともなくキスをしました。全く嫌だとは思いませんでした。
それから行為はエスカレートしていき、結局、弟と性行為をしてしまいました。
最中も弟は気遣うように「大丈夫?」とたびたび聞いてくれたり、とても優しくしてくれました。
罪悪感とか後悔は全くありませんでした。むしろ、弟と身体を重ねたとき、私は愛されてることを実感して胸が熱くなりました。
どちらも親からの愛情をまともに受けられず、お互いの気持ちがよくわかり、愛に飢えていたため、愛情が屈折してしまっていました。
身体を重ねたことで、さらに親密になり、お互いが掛け替えのない存在となりました。
今でも弟は大好きです。愛してます。
弟も同じように私より大切なものはないと言ってくれます。
これからも二人で辛いことを乗り越えていきたいと思っています。