婦人会での集まりが有り、と言うか飲み会で母親から電話が入った。
迎えに行くとの約束も有り片道30分の時間を掛け、料理屋の駐車場に着く。
外に出ても何人かの人数で立ち話、やっとの事で俺が待つ車の所に3人で近づいて来る。
仲間の女性に俺を息子だと紹介する、少し照れくさい思いを抱きながら挨拶する。
「優しい息子さんねぇ、家のなんて旦那も子供も知らん顔よ」
と甲高い声で笑いながら言う。
挨拶を済ませると母親は助手席に乗り込み主婦達に別れを告げる。
静かに車を走らせる。
「剛ありがとうねぇ」
少し酔ってるのか、何時もには無いセリフ。
シートに深く凭れ、フゥーと深い息を吐く。
何気に助手席に座る母親を見ると、膝丈のスカートが深く凭れてるせいか腿の辺りまで上がり、母親ながら少しドキドキの緊張感を覚えてしまう。
「ねぇ、今日はお父さんも居ないし酔い覚ましに、ちょっと海岸線をドライブしながら帰らない」
母親が言う。
時間は夜の9時を少し回った頃。
帰っても何もするあての無い俺は
「コーヒーぐらい奢れよ」
と言う。
近くのコンビニに立ち寄りカップコーヒーを書い、車を海岸線に向かわせる。
酔ってるせいなのか母親は助手席で結構、賑やかにはしゃぐ。
夜の水平線辺りに漁をする船の灯りが見え、ちょっと幻想的。
「綺麗ねぇ、剛ちょっと止まって見ようよ」
母親に言われるがまま道路の脇に車を停める。
「あー夜風が気持ちいい」
車から降りた母親が両手を広げ言う。
母親の横に立つ俺に腕を組み
「こんな光景を見るの剛とは初めてよね」
「ってか誰と見たの」
「馬鹿ぁ、お父さんに決まってるじゃない、それも昔、昔に付き合い始めた頃」
甘えたように組んだ腕に頭を持たせて来る母親、珍しく香水を付けてるのか、微かに良い香りが俺の鼻をくすぐる。
もう少しで五十路を迎えようとする母親に、少し女を感じてしまい、要らぬ妄想をしてしまう。
それを振りほどくように車に戻る、続いて母親も乗り込んで来る。
今まで賑やかだった母親が急に無口になり深く凭れると暗い窓の外を眺める。
「そろそろ帰るよ」
俺の声に母親は返事をしなく、軽く頷く。
言葉を失くした母親の方を見ると、先ほどよりスカートの裾が上がり腿が更に露わに成っている。
俺の鼓動が急に高まり危ない妄想に駆られて行く。
そんな思いを抱きながら車は海岸線を外れ、灯りも何も無い道を走る。
先からの重苦しい沈黙、いま母親に手を伸ばしたら、こっぴどく叱られるだろうか?それとも母親も、それを待ってるのだろうか?
運転しながら俺は欲望と葛藤をする。
しかし思い詰めた欲望に勝てる筈も無く、俺の手は母親の腿に
「母さん、どうしたの急に黙り込んじゃって」
心配する素ぶりを見せながら腿に触れる。
母親とは言え触れた指先から柔らかな感触が俺の脳裏を刺激して来る。
俺が触れた事に何の抵抗も示さず、母親は更に黙り込んだまま外を見続ける。
ゆっくりと指先だけで母親の腿の感触を確かめる俺。
膝を合わせ閉じた腿が少し緩むのが分かる。
母さんも…俺の妄想は頂点に達する。
指先から掌を腿にあて緩んだ腿の内側に手を進める。
その圧力に従うように母親の腿の力が抜けて行く。
「剛……」
「母さん」
「剛…だめ…」
母親の拒絶する声に俺の理性は吹き飛んだ。
内腿に添えられる手を意識して動かし始める。
「剛…だめ…親子なのよ私達」
震える声で言う母親。
更に欲望を楚々られ、生温かい腿に手を這わす。
小指に母親の股間の感触。
「あっ、つっ…剛…」
膝が開き自由に成る俺の手は下着の上から母親をまさぐる。
その手を母親の手が掴んで来る。
「あぁ、そんな事されると母さん困る」
悩ましい表情で俺を見ながら言う。
俺は返す言葉も無く、ただ母親の股間をまさぐり続ける。
周りには車一台も走って来る気配もなく、俺は道路脇の窪みに車を停めると、そのまま母親に被さり唇を奪う。
押し退けようとする母親。
シートベルトが邪魔をして母親の動きを奪う。
唇を奪ったまま俺の手は、また母親の股間に。
唇を重ねたまま母親は呻きに似た声を挙げると抵抗は、一気に弱まり、やがて俺の唇を自ら吸って来る。
暗い車の中で乱れた母親の服装。
強引にストッキングを引き下ろそうとすると母親が
「だめ…ここでは嫌」
と言って来る。
「我慢出来ないんだ母さん」
「でも、ここじゃ嫌」
「家に帰る」
俺の声に母親は頭を左右に振る。
「じゃホテルなら良いの」
母親は恥ずかしげに小さく頷く。
財布を持って来なかった俺に母親は、私が持ってると恥ずかしげに言う。
ジーンズの中で痛いくらいに膨れた物に我慢をさせ、かなり早いスピードで車を走らせる。
「剛、そんなに急がなくても大丈夫よ、私は逃げたりしないから」
と甘えた口調で片腕に頭を預けて来る。
町外れにポツンと建つホテルに車を乗り入れる。