私は現在42才、息子は18才です。
ざっと私の経歴も記しますが、普通に高校に入り、そこで出来た彼氏と初体験、卒業まで付き合って就職、その後出会った中学時代の同級生と一年付き合い、就職した会社に営業できていた男性と付き合い結婚したのが21才、息子が産まれ、間もなくしたあたりから、旦那との考え方の違いが表面化、夫婦仲がギクシャクし始め、私28才のときには旦那とは完全レスになりました。
そうこうしてるうちに旦那の浮気、それでもやり直そうとしたんですが、話し合いの結果、息子の小学校卒業に合わせて離婚することになりました。
就職は意外とすんなり決まりました。
警備会社の事務の空きにうまくはまってくれました。
問題は住まいでした。
旦那からの養育費を含めても、希望するような部屋と収入の折り合いがなかなかつかないでいて、何軒も不動産屋を回っていました。
ある不動産屋に立ち寄ったとき、係の人がある物件を紹介してくれました。
入居者はみんな母子家庭、大家さんも含め、入居者が協力して生活していると言う物件でした。
家賃も部屋も悪くない。
不動産屋さんの案内の元、物件を見に行き、大家さんの話しも聞けました。
10部屋あるうち空きは三部屋、全部母子家庭、お母さんが仕事等で遅くなるときとか、食事作りをフォローしあったり、なにかで学校の送り迎えしなきゃならないときのフォロー、その他、なにかあったとき、お互い助け合いながら生活しているとの大家さんの説明でした。
大家さんの優しいおばあちゃんのような人柄もあり、私はそこに決めました。
息子の小学校卒業、中学の入学準備、引っ越し、私の仕事、息子の中学入学とめまぐるしい日々、落ち着いて他の入居者の方々と話しとかができるようになったのが、四月中頃になってからでした。
私も含め八世帯、私のように母息子が三世帯、母娘が五世帯でした。
当時私は36才、41才で高校生の息子さんと暮らしていた弥生さんがリーダー格で、母娘暮らしの人は比較的若いお母さん達、もう一の母息子世帯、洋子さんは私と同い年、中学三年の息子さんでした。
中学一年の息子は、同じ学校に通う、洋子さんの息子さんと自然と仲良くなりました。
その二人を、弥生さんの息子さんがお兄さんのように面倒を見るという構図に、私は安心していました。
でも私と息子は、その母息子グループの泥沼にはまっていくのでした。