近親相姦体験告白

長く糖尿を患っていた父が去年の十一月に亡くなり、地方の市営住宅で六十
四才の母親との二人暮しです。
　私の年齢は三十九才で、結婚はしていません。
　悪いことは続くもので、年明け早々に高校出てからずっと勤めていた電子部
品工場が倒産してしまい、いまは失業給付を受けながら次の就職先を捜し求め
てる毎日です。
　しかしこの不況の最中に、一介の電気工職人では年齢的な面も災いして、な
かなか次というのが困難な状況で、ついついストレス解消と憂さ晴らしを理由
にして、それまで飲めなかった酒に深くのめり込むようになってしまっていま
す。
　勿論、外で飲むという身分でもないので、安酒を買って家で一人で飲んでい
る有様です。
　家の中で母親といる時間が長くなったのは、仕方のない成り行きでした。
　母は小柄で華奢な体型をしていて、体もあまり丈夫なほうではありません。
　私が一人居間で飲んでいると、甲斐甲斐しく酒の肴を作ってくれたりするの
ですが、いつも私に向かって言うのは、自分の体の弱さを嘆いて、あなた一人
にばかり苦労させてすまないの言葉でした。
　そんな陰鬱な日が何日か続いたある日の夜でした。
　母が台所で突然倒れ込んでしまったのでした。
　あわてて寄り添った私に、
　「…だ、大丈夫。い、いつもの貧血みたいだから」
　と気丈に意識を戻して、
　「悪いけど先に休ませてもらうね」
　といって、そそくさと寝室へ引き込んでいったのでした。
　母が台所に崩れ込むように倒れこんだその時に、そばに駆け寄った私の視線
を捉えたものは、スカートが乱れて露わになった母親の白い太股でした。
　丁度、風呂に入る直前で、ストッキングを脱いでいたせいもあって、真っ白
い素肌の太股が私の目に強烈に飛び込んできたのでした。
　別にそれまでの日々の生活の中では、母の風呂上りのタオルを胸に巻いた裸
身とか、夏には薄いスリップ姿も何度か目にしていて、とりたててそんな変な
感情を抱いたことはただの一度もなかった私です。
　それがどうしてあの日の夜だけ、唐突に胸が躍るような隠微な感覚になった
のか、自分にもよくわからないのですが、母が寝室に入った後、私は明らかに
欲情を昂ぶらせていました。
　自分の実の母親に対してという理性の思考が、酒に酔っているせいもあって
か私の感情から瞬く間に喪失してしまっていたのです。
　あってはならないことですが、母を初めて女として意識したのです。
　恋愛の経験もほとんどなくて、いま現代も恋人もいなくて、アダルトビデオ
なんかを観て、性の欲望を自慰行為ですませてきている私の人生の中で、これ
ほどに強烈に女というものを意識したのは、本当に初めてのことでした。
　それからの私は酒をそれこそ煽るように飲み続け、心のどこかでそのまま酔
い潰れて寝ていってしまえばいいと、まだかすかに残っている理性にすがろう
としました。
　しかし結局それは徒労に終わり、酒の酔いが増せば増すほど逆作用してしま
い、私は居間の炬燵から足元をよろつかせながら立ち上がったのでした。
　母が寝室に入ってから一時間以上は過ぎていたと思います。　　
　その母の寝室は、居間を出て短い廊下の突き当たりにあります。　　
　片引きの襖戸の前で、私は中の様子を探るようにしばらく立ちすくんでいま
した。
　襖戸の僅かな隙間から、母が使っているのであろう化粧水のような匂いが立
ち込めていました。
　もう制御が効かない状態に私の心は錯乱していました。
　意を決して私は襖戸をゆっくりと音を立てないように開けました。
　電燈の小さな明かりが点いていて、薄暗い中で室の中央に母の布団が見えま
した。
　母からの反応が何もないことに少し安堵して、私は摺り足で中へ忍び入りま
した。
　室全体に先ほど鼻をついた化粧水のような匂いが充満していました。
　それまでにも母の寝室に入ったこともなくはなかったのですが、いま私の鼻
腔と心を隠微に刺激している、卑猥ともいえるようなこんな感覚は全くの初体
験でした。
　母が仰向けに寝ている布団の直近にきても、細やかな性格の母は微動だにす
ることはありませんでした。
　深酔いの意識の中で、私はあることを思い出しました。
　母はいつも寝る時に睡眠導入剤を飲んで眠りにつくのでした。
　心のどこかに妙な安堵を感じながら、私は母の顔の近くに腰を下ろして座り
込みました。
　そして躊躇することなく、母の掛け布団の中に手を差し入れました。
　酒の酔いのせいだけではなく、もうどこかで母に気づかれてもいいや、とい
う大胆さが私の心に芽生えていました。
　布団の中に入った私の手の先に、パジャマの布地の上から母の柔らかい胸の
感触が艶かしく伝わってきました。
　手の先の指を曲げて、私は柔らかいその胸の隆起をゆっくりと静かにわし掴
みました。
　母からの防御とかの反応は全くありませんでした。
　深い寝息が耳に聴こえるだけです。
　数分ほど、私は母の乳房を揉みほぐしていましたが、母はされるがままで何
の変状もきたすことなく、深く寝入っていました。
　私の手の動きはさらに大胆になり、母のパジャマのボタンを上二つほど外し
にかかり、直接母の乳房に手を当てたのです。
　小さな乳首のようなものが指先に触れたので、つまみ込むようにして愛撫の
行為を私は続けました。
　…どれくらいの時間が経過したのかわかりませんでした。
　私はさらに大胆に母の横に添い寝するようにして、母のパジャマのズボンの
上から女の最も敏感な秘部に手をあて、中指と薬指を駆使して撫で擦る動作を
続けていました。
　母のパジャマの服のボタンはすでに全部外されていて、掛け布団の中で乳房
と腹部を露わにしていました。
　母の女の秘部を撫で擦り続けてさらに時間は経過し、あるところで、
　「うっ…ううん」
　と小さな声が洩れてきました。
　目覚めたか！と私はかすかに狼狽えましたが、母の閉じた目は開くことはあ
りませんでした。
　私は行為を続けました。
　すでに私の下腹部はもう暴発状態に近く、いますぐにでも犯したい！という
思いで一杯でしたが、堪えに堪えて母の柔らかな秘部を丹念に擦り続けたので
す。
　母はそれからずっと喉の奥を鳴らすような短い声を間欠的に出し続けていま
した。
　そして私はついに母のパジャマのズボンの中に、手をするりと差し入れまし
た。
　指の先に母の恥毛の感触があり、その中に指をさらに差し入れると、肌の割
れ目の部分に到達しました。
　そこは何と、しとどに濡れそぼっていて、私の指先に明らかな熱い湿潤を与
えてきていたのでした。
　「ああっ…ああ」
　母が細い顎を上に突き上げるようにして、一際高い嗚咽のような声を上げて
きました。
　目が瞬間的に薄くあいた様な気がしましたが、またそのまま眠りの姿勢で、
布団の中で腰の辺りを微妙に揺すり動かしてきていました。
　母の秘部は体の中から湧き出てくる愛液で、もう洪水のような状態になって
いました。
　深い眠りの中で、母は女としての反応を露呈していました。
　私のほうの我慢も限界に近づいていました。
　私はアダルトビデオで観た行為を思い起こし、慌ててズボンとトランクスを
脱いで、固く怒張し屹立した自分のものを、母の口元に持っていったのです。
　私の屹立の先端に母の唇が触れていました。
　母の口の中に何度か押し込むように腰を動かしていると、母の唇が小さく開
いたかと思うと、いきなり飲み込むように大きく口を開いてきたのでした。
　私のものが母の口の中にすっぽりと埋まり、母は目を閉じたままの状態で
舌の愛撫を屹立の先端に与えてくるのでした。
　数分もしない内に、私は母の口の中で暴発し果て終えました。
　母の喉が私からの夥しい流出液を、ごくりと音を立てて飲み込むのがわかり
ました。
　…母は気づいていたのです。
　私が寝室に入ってきた時から、私の卑猥極まりない目的まで全てを母はわか
っていました。
　「あなたに何もしてあげられないから、こんな私で欲望が満たせるなら、お
母さんを抱いて…」
　布団の上に正座して、母は涙をこぼしながら私に向かって小さな声でいった
のでした。
　「お母さん…」
　その言葉を返すのが私のその時の精一杯でした。
　…そして母は再び胡坐をかいている私の下腹部に、今度は自らの意思で顔を
埋め込んできたのです。
　放出したばかりでぐったりとしている私のものを、母は長く時間をかけいと
おしむように口の中の愛撫を続けました。
　私のものは猛り狂ったように再び固く復活しました…。
　　　
　　　　　　　　　　　　　以降は続きとさせていただきます。