2014/02/04 19:38:46
(D.AKU2v2)
家族の中で禁を破り愛する人の中に、「たまたま、愛する人が近親者であった」という人がいる。少なくとも私は違う。姉であったからこそ愛し、禁忌を破ったのだ。肌を合わせた時の、あの狂おしい興奮と永遠のような安らぎは、一緒に育った姉だからこそ、沸き起こる。43歳と39歳で初めて結ばれた。この年月を経て結ばれていなければ、今の感情は起こらなかったと思う。
姉の佳津子のマンションに着いたのは金曜日の夜の10時を過ぎていた。2週間の予定の出張が、システムの立ち上げで手間取り、思いのほか長い期間になった。この部屋を訪れるのは、2か月ぶりだった。
「お帰り、大変だったね」
ワンピースのナイトウエア姿で姉が出迎えてくれると、私を抱きしめてくれた。細い体のラインに纏われている薄いピンク色のナイトウエアは、昨年のクリスマスに私が贈ったものだ。姉の香りに包まれると、一気に体から疲れが溶けだし、穏やかに心が満たされていった。無理をして姉のもとに帰ってきた事は正解だった。妻には、明日帰ると連絡をした。明日家に帰れば妻も子供も私の帰りを喜んでくれるだろう、しかし姉と私の間のこの満ち足りた感情は、もっと異質で奥深い。唇を重ねるとお互いの離れた時間を取り戻すような永く濃密なものとなった。
横に眠る姉の布団に入り姉の体をゆっくりと服の上から撫でていった。
「信ちゃん、今日は疲れてるでしょ」
姉の言葉には答えず、体を重ねるようにし姉の胸をあらわにしその膨らみに唇を寄せた。小ぶりの掌にすっぽり収まる姉の乳房が好きだ。突き出た淡い色の乳首を丹念に吸い尽くすように攻める。二つの乳房を交互に味わいながら、私と姉の間にある布を取り去っていく。私の為に手入れされた肌は、年齢など感じさせず美しい。掌で姉の艶やかな肌を撫で舐める。撫でる場所が姉の中心部に近づいた時、細い喘ぎ声をあげていた姉が私の手を抑えた。
「信ちゃん、驚かないでね」
レースの縁取りのある光沢のあるショーツに手をかけると、姉の割れ目を覆っている筈の茂みは全てなくなっていた。
「先週、いつも行っているエステでやってもらったの、信ちゃんはイヤ?」
割れ目に咲く花が今までになく美しく見えた。
「佳津ちゃん、ありがとう。すごい。きれいだ。」
私はむしゃぶりつく様に姉の割れ目に口を寄せた。今まで舐めることのできなかった場所を含め、飽きることなく脚と体の交わる場所を舐め上げた。つるつるとした肌触りと美しい花は果てしない高ぶりを起こさせた。姉は大きな喘ぎ声とともに何度も背を反らし、悦びの声を上げた。姉の動きにかまわず、太腿を抑え込むようにして中心部に集中して舌を這わせ続けた。
「ダメ…また……」
姉は大きく跳ねるように体を持ち上げ、何度か体を震わせて動かなくなった。荒い息が収まるのを待って、姉と唇を合わせた。
「もう、信ちゃん。いきなりアクセル全開なんだもん」
「佳津ちゃん、ごめんね。興奮しちゃたから」
「本当だった…」
「何が」
「エステの店長がね、男の人も喜ぶし、それに…とっても気持ちがいいよって」
姉と一つに繋がるとまた新たな刺激が二人を悦びで包んだ。肌に感じる密着感が新鮮で、姉と深く結びついたと思えた。姉の中に私が埋もれていくのを見るだけでエロティックで、何度も体の向きを入れ替え攻め立てた。
姉の中に放出し、抱きしめあっているとそれまでの疲れが一気に私を襲い休止モードのスイッチが入ってしまった。姉と肌を合わせたままて眠りに入っていくこの安らぎはセックス以上の代えがたい悦楽だった。