私達は釣り竿を置いてじっくり話し込んだ。
彼からしてみれば今の私は恩人だ。
もし姪に知れたら全てが終わるのだから。
少なくとも私に聞かれたことには正直に答えようという意志が感じられた。
彼と姉は結婚してからも関係は続けていた。
いずれ終わりが来るにしてもまだその時期じゃないと思っていたようだ。
姪はどちらかというと研究肌のタイプで、実際そうした職にもついているし、異性には奥手な方だったと思う。
姉は早くに夫に先立たれていたから、男性そのものにも免疫が薄い。
最初こそ彼からアプローチしたようだが、いざつきあってみると姪の方も夢中になったようだ。
それは今の二人を見ていてもそう感じる。
彼は姉との関係を悟らせないために、新婚の時期はとっくに過ぎても性生活はおろそかにしないようにだけはしていたらしい。
ベッドで満たして納得させてあげるのが一番効果があるのは確かだ。
彼は姪が自分だけに夢中だと思わせることに、見事に成功していた。
私達は思いの外長話に更けっていた。
もう陽も傾きかけてきていた。
「ねぇ?もうキャンプしちゃわない?もう少し行くと近くに車も停めれてテントも張れるいい場所があるの」
彼は話して楽になったのか、どこか憑き物が落ちた顔をしていた。
確かに帰るの面倒ですね…
話は決まり、私達は一旦町に戻りスーパーで大量の買い物をした。
テントなどは元から車に積んであった。
私はこの時点ですでにある決意をしてました。
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