考えてみれば俺のしてることは立派な性犯罪なのだ。小学生にして退学?いやそれどころか新聞に顔写真入りで報じられて少年院送りかもしれない、可愛い妹にも二度と会えなくる。ああ神様ごめんなさい助けて!俺は柄にもなく神に祈った。そのときキンコンカンコーン、始業を告げるチャイムが鳴ったのだ。
「やばい、もう休み時間終わりだから戻ろう」Y子の声が天使の声に聞こえた。「うん帰ろう」ふたりが手を洗う音を聞き俺はほっと胸をなで下ろした。助かった!俺は念のためしばらく時間をおき、パンツとズボンを脇にかかえて個室のドアノブに手をかけた。とりあえず一刻も早く女子トイレから離れよう、パンツとズボンは後で履けばよい、とうに授業のチャイムは鳴っているのだから。さあドアの向こうは自由の世界だ。ガチャリ。しかし俺は再び凍りついた。
「やっぱり。あんただったのね!」そこに立っていたのはK子とY子だった。ふたりは帰るふりして見事に俺をはめたのだった。
※元投稿はこちら >>