コメントありがとうございます。続きです。
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異性とはデートすら私以外としたことがない妻。
もうすぐ帰国する外国人とはいえ何故私はデートを了承したのか…。
メールがなかなかこないので様々な思いが交錯します。
もちろん、メールだけでは何をしているのか本当のことは分かりません。しかし、私は妻を信用したのです。
メールがきました…。
○○(神社仏閣)を拝観してます。との簡単な文章に、神社仏閣を前にマイケルと
楽しそうな表情の妻の写メが添付してあります。
そういえば、娘が生まれてからは子供中心になり、デートらしいデートもしていないなぁと思いながら、
いても立ってもいられず、携帯と以前からの読みかけの本を持ち、近所のファミレスに行きました。
フリードリンクを注文し、本を読もうとしますが、思わず携帯に目がいき、本の内容が全く頭に入りません。
その後、妻から簡単な文章のみのメールが数件送られてきました。
ショッピングに行ったこと。
少し早い夕食をしたこと。(高級イタリア料理店で、とても美味しかったと、後日、妻は言っていました。)
そして…。
「今から帰ります。」との妻からのメールを受け取った時は、私はファミレスで夕食もすませ
自宅マンションの書斎に居る時でした。
一人なのか、マイケルとなのか。動揺と興奮が入り混じった気持ちで私は妻の帰宅を待ちわびました。
私は妻は一人で帰ってくると信じ、そして早く妻を抱きたくて仕方なかったのです。
長い時間待ったような気がします。
玄関のカギを開ける音と電気のスイッチを入れる音が聞こえました。
その時、外国なまりだが流暢な日本語を話す男性、マイケルの声が聞こえたのです。
私はまさかと思い、書斎のドアをそっと開けました。玄関先に見えたのは後ろから
妻を抱きしめて楽しそうに話すマイケル。「もう。」と言いながら、マイケルの
手を振りほどこうとしているが、嬉しそうな表情の妻。
私はドアをそっと閉めました。
妻が選択するはずがないと思っていたことが現実になったショックと、それと同じくらい今後
起こるであろうことの期待と興奮状態にあった私は、何度も深呼吸をして落ち着こうとしていました。
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