「監督さん…」
振り返ると夏子が私を呼んでいました。
夏子「あの写真ってどこで見つけたんですか?」
私「んーあんまり覚えて無いんだけど、偶然出てきたんだよね。思わず、保存しちゃって。」
夏子「そうなんですね。」
私「夏子ちゃんにそっくりだよね?」
夏子「はい。確かに似てますね。監督さん本当の事言ってください。」
夏子は真剣な顔で言ってきました。
私「本当はね…俺が登録しているアダルトチャットにこの女の子がいて夏子ちゃんに似てるなぁって思って画像保存したんだよね。」
夏子「…」
私「嫌な思いさせてごめんね。俺の勘違いだったわ。」
夏子「監督さん、それ私です…」
私「あっ、やっぱりそうだったんだね。似てると思ったんだよね。大丈夫だよ。誰にも言わないから。」
夏子「ありがとうございます。でも、なんか恥ずかしいですね。」
私「俺もまさか知り合いの人がアダルトチャットにいるなんて思ってないから興奮しちゃって。」
夏子「監督さん、私とビデオ通話とかしました?」
私「したよ。夏子ちゃんの体見ちゃった。」
夏子「そうなんですね。」
夏子はそう言って詰所に帰って行きました。
私は気になりましたが、業務が残っていた為、後は追いませんでした。
その日の夜にアダルトチャットでのぞみのページを見ると、プロフィールの顔の写真が削除されていました。
私はメッセージで
「ごめんね。誰にも言わないから安心してね。」と送りました。
それ以来、のぞみはログインしてないようです。
夏子は仕事も3日程休みました。
なおきに聞くと、体調不良らしい。と言う事でした。
私は、毎日アダルトチャットでのぞみにメッセージを送りましたが、全く返信はありません。
私は夏子を傷付けてしまった事を深く反省しました。
それからもう現場でも会う事が出来ないのではないかと思いました。
夏子とアダルトチャットの話をしてから4日経ちました。
夏子は仕事場に戻ってきました。
本当に何もなかったかのように笑顔で朝礼に参加していました。
私はホッとしました。
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