「ハァイ ケンジ。 今、超暇なんだけど。あなたは何してる?」
ま、そんなメールが来たものだから、俺は内心、(よっしゃー!)となったものの、あえてそこは冷静に、「今は家で映画みてるよー」と、あたりさわりのない答えを返していた。
するとリサは、「もし暇だったら明日とか食事いかない?」というのである。(基本、アメリカ人は、なんでもとにかく、「食事いかない?」と誘うのだ。映画でやってるアレは現実に近い)
俺は「ok いいよー」と返事をしたが、その時は複雑な気になっていた。
(リサって変わった子だよな。なぜ、ゲームで知り合っただけだし、そもそもランバードと、色々っていうわけじゃないけど、車の中であんな事をしたのに、平然と俺にメールをよこせるのだろうな)
等と考えていた。
しかし、答えを言えば、そんなことを考えているのは日本人だけであり、相手のアメリカ人は一切、そんな事は考えていない。ただ、ムード!気分!状況! それがアメリカ人というものだった。
そのメールを受けて数日後に俺はリサとユニバーサルスタジオでデートをする約束をしたのだった。
まぁ遊園地レビューとかの話題なら、カルフォルニアの本家ユニバーサルスタジオが、どれだけのものかを、文字だけで語っても読むに値するものがあるのかもしれないが、ここではあくまで、敷地面積と、細かいところでのクオリティ、そして、入場者の99%が外人というところが、日本と比べてはるかにスケールが違うという事だけ書いておこうと思う。いける人は是非いってみてくれ。めっちゃ楽しいと思う。
そんな感じで俺とリサは、ユニバーサルスタジオの入り口で待ち合わせしたのだが、その時のリサはさすがにゾンビスタイルではなく(アメリカにおいてはカジュアルな)黒のショートブーツ、黒のスキニージーンズ、白の胸の谷間が少し見えるタンクトップ(胸本体はそこそこ豊満)、そしてレザージャケットという、アメリカ人ではごく当たり前のスタイルで現れたのだった。
ネックレス替わりの認識票が、(ミリタリー好きなんだなw)って思わせる要素だった。
そして俺たちはユニバーサルスタジオの中を適当に巡回して遊びながらデートをするのだが、そんな巡回での会話の中で、やっぱりあの日、ランバードに車の中でやった、あの行為についての話題が入るのは自然の流れというものだった。(だって、俺自身が、かなり引っかかる部分だっだし)
するとリサは、「ごめん、、あの時酔っぱらっててさ・・>< というか、ランバードがしつこいんだもん。パンティあげないと家に帰さない。みたいなことも言ってきたし><」
というのである。(ランバードは、あのリサって子、やらしい子だよな。と言っていたが)
こんな風に、アメリカでは、男女の問題では、もう民族の思考的に、どっちも信用できない。はっきりいって、ヤった。としても、もうすべてアメリカでは過去の事なのだ。
アメリカの男女の付きあいで大事なのは、なにもかもing(現在進行形)なのである。
過去になにがあろうが、今が順調だったらそれでいい。それがアメリカンスタイルの恋愛なのである。
事実、アメリカドラマを見ても、登場人物が、とっかえひっかえ、パートナーを交換しながらストーリが進んでいくのは、刑事モノだろうと、ゾンビモノだろうと、歴史モノだろうと、どんなドラマでも、男女のパートナーの入れ替えがあるのは当然の事なのである。
なのでリサ自体も、ランバードに対してパンツをあげた。っていう事に関して、何の罪悪感があるわけでもなく、「飲んだ上の事だから」「相手がしつこくて」「でも、SEXをしたわけじゃない」という3本柱があれば、一切、悪いことをしたわけではないのだった。
そんな事情を、日本人としては、なかなか納得のいかない部分もあるが、相手のキョトンとした、(そんな話題をしているときに)「ねぇ!ケンジあのアトラクションいこうよ!」と話題を変えられたら、もう、それ以上は追及できなかったんだ。
そして俺たちは、結果として6時間くらユニバーサルスタジオで過ごすことになるのだが、エロシーンへと突入するのは、この後の話だった。
それは意外なひらめき。からだった。
俺は車でリサと一緒に、ユニバーサルスタジオから地元まで帰る途中に、田舎道を時速40キロくらいでのんびり帰っていた時の話だった。
車のフロントガラス方面には、(ザイオン国立公園で検索。実際にはユタ州のザイオンパークの裏側だけど)の、自然に切り出され岩場を見ながら、左右はただの赤土のフィールドを走っていた時の話である。
このフィールドを超えて、街が見えてきたころに、俺とリサは居住地域的に左右に道を分かれることになるのだが、その時俺は、リサに、「へへへw リサ、今はいてるパンティよこせよww」と冗談で言ってみたんだ。
なんでこんな事いったかというと、ただランバードに遅れをとりたくなかった。というだけかもしれないし、ただの冗談でいっただけかもしれないし、もしかしたらリサを試してみた。。のかもしれない。
するとリサは、「もー、さっきからずっとケンジは、ランバードの事ばかりいうよね、もしかしてジェラシー?w」とか言ってくるのだった。
俺は「そうだ。ジェラシーだよ」とそっけなく答えた。
するとリサは冷静に、「だから・・・ランバードにしたことを、自分にも重ね合わせて、、私を困らせようとするハラね」とかいうのだった。
確かにそうかもしれない。別に女のパンツがほしけりゃ、ここはアメリカである。アメリカ版ブルセラショップに行けば、普通に客としての俺と、売りに来ている女の子が店内でかちあわせ、その場で交渉。とか普通にあるので、別にこんな場所であえて、パンツよこせ。なんていう意味はない。(その子に特別の執着でもあれば別だけど)
俺は「そうだよ。その通り」とそっけなく答えた。
リサは「ふーん。男っていつになっても、そんなジェラシーで競いあう生き物なのね」とか、たかが21のガキのくせに、そんな大人びたセリフを言うのである(アメリカでは当然ww)
するとリサは、「まぁこうなったのも運命よね。たしかにランバードにあんな行為をしたのは自分でも悪いと思っている。でも、私はケンジの事が好きよ?だから、もしほしいのならあげる。別にそれ以上の事も覚悟した上できてる。でも、、そんなにランバードの事に執着しなくてもいいじゃない。。。過去の事なんだから・・・」
と、まるでアメリカンドラマのセリフのようなモノがでてきたのだった。
俺は「俺は日本人だからな、君たちとは感性が違うのかもしれないな」と、またまたそっけなく言った。
するとリサは、「もう、そういうのイヤ。民族とか国籍とか、、ここにいるのは男と女でしょ?どうやったら許してくれるの?」といってきたのだった。
NEXT! (次はやっとエロシーンです><)
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