朝方目が覚めると、顔がメイクでギトギトになってました。
あまりの気持ち悪さにシャワーを浴びました。
さっぱりしてあがると、西村君はまだ寝てました。
ガウンを着て頭にバスタオルを巻いて、しばらくソファーに座ってスマホのチェックをしたりしました。
始発が動き出す時間になったので、服を着て髪を乾かし西村君を起こしました。
西村君は一瞬寝惚けてたみたいで、頭がスッキリすると「昨日はごめん」と謝りました。
「謝らなくていいよ」
私は西村君の支度が整うまで、待ちました。
フロントに電話して部屋を出ました。
駅まで歩きながら
「ねぇ、もう何回か会ってみない?もう嫌?」
「ナミちゃんがいいなら」
「てか会いたい」
西村君は、本当に?って何回も聞いてきた。
「ホテル代ごめんね。何もしなかったのに」
「大丈夫だよ」
「ありがとう」
駅に着いてマスクケースからマスクを出してかけました。
「西村君も使う?」
「いや、いい。何これ」
西村君は珍しそうにマスクケースを手に持って見ました。
「これ便利だよ」
「へーこんなんあるんだ」
西村君と私は同じ駅です。
駅に着くまで他愛ない話しをしてるうちに、私の気持ちは固まって行きました。
改札を抜けて
「やっぱり好きかも」と言うと、西村君は拍子抜けしたように、私を見つめました。
「今夜また会おう」
「今夜?」
「今夜会いたい」
「いいよ、わかった」
家に帰り、私はまた眠りました。
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