デートはチェーンの居酒屋でしました。
ここかぁ…って、ちょっと思ったけど、楽しみました。
向かいあって、卒業してからの話しをしました。
再会した同窓会で悪乗りして、みんな処女や童貞を捨てた年齢をカミングアウトする遊びをしたので、私も西村君も体験済みってわかってました。
西村君は私より遅かったです。
「ナミちゃんは結構遊んだ?」
「私、一途だよ。見えない?」
「見えない」
西村君は本当か嘘か、私に毒つきました。
「西村君は真面目だったからね。」
「真面目って言うかな、怖がりって言うか」
なるほどね…
「今も怖い?」
「ちょっとな」
もしかして本当かも。
「どうして誘ってくれたの?」
「中学の時の心残りで」
「そんなもんかな」
「そんなもんですよ」
時間は忘れたけど、お腹もいっぱいになったし居酒屋を出ました。
店の前に数台止めれる駐車場があって、酔った私は空いてる車止めに乗ってフワフワしながら西村君と立ち話をしました。
「車きたら危ないよ」
西村君に腕を捕まれて、安全な場所まで連れて行かれました。
「どうする?帰る?」
西村君も徒歩でした。
「帰る?」
「どうする?」
押し問答が続いて、私は段々イライラしてきました。
「西村君、帰りたいんでしょー」
ちょっと強めの口調で言うと、西村君はムッとしました。
「帰りたくないよ」
「じゃ、どっか行こうよ」
「どこ行く」
「適当にー」
酔った私は西村君の手を握り、歩きだしました。
カラオケのキャッチにチケットを貰いカラオケに入りました。
隣同士で座りドリンクを頼みました。
「ねー味見させて」
西村君のカクテルを一口飲んで「間接キスしちゃったー」と、酔っ払い全開で絡みました。
曲を入れて歌ったけど上手に歌えません。
「いつもは、もっと上手いんだよー」
「はいはい」
西村君は、バラードを歌いました。
「あー上手ぅ」
西村君の肩に頭を乗せました。
ちょっとウットリしてきて私は黙りました。
西村君が歌い終わると、無言で顔をあげて見つめました。
「中学の時、本当に好きだったんだよ」
「だよね」
「もー西村君、またあの頃みたいに私を…ごめん、絡みました」
途中で冷静になって、言葉を濁しました。
「俺より初体験早かったよな」
「そうだねぇ…」
「そいつとは別れたの?」
「とっくに」
飲んでたグラスを置くと、いきなりキスしてきました
唇を離してから両手で手を繋ぎました。
「出よう?」
「あ、うん」
西村君が会計を済ますと、今度は西村君から手を繋いで来ました。
酔った頭で、これはやっぱりホテルかなと思いながら歩き、数分歩いた先にあるホテルの前で立ち止まりました。
「ここでいいかな?」
私の返事を待たずに、腕を引かれながらホテルに入りました。
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