その日俺は残業で美和は定時に帰った。俺は10時に帰宅した。コンビニ弁当を温めている時、美和へ個人LINEで次の仕事の内容を送り、既読が点いてから晩飯を食べ始めた。その後すぐに来た美和からのLINEを開いて、俺は衝撃を受けた。そのLINEに添付されていた写真が、美和の下着姿の写真だった。（えっ？嘘だろ？）と焦っていると、すぐにまた違うLINE来てそれを開いて見ると今度は全裸だった。所謂誤爆だ。この時の美和は彼氏がいると聞いていたので、その彼氏に送った写真だろうと俺は思った。俺は言うべきかどうか悩んだが、その日は残業で疲れていた為（明日言おう）と思い寝た。翌日の朝、会社で美和に「今日ちょっと話あるんだけど夜時間あるかな？」と聞くと美和は「大丈夫ですよ」と言った。俺達は定時で上り居酒屋に行った。俺も美和も余りアルコールは飲めないが、取り敢えず1杯だけ飲んだ。「話って何ですか？」と美和が聞いた。俺はスマホを出して「これ見て」と前日のやり取りを見せると、美和の顔色がみるみる悪くなり「嘘？何で？」と口を抑えて言った。「俺もビックリしたよ。この写真彼氏に送ったつもりだったでしょ？」と言うと美和は俯き小さい声で「はい」と言った。俺は「安心してこの写真今削除するし、これを幾に脅すなんて事しないから。只、これはよくないよ。彼氏に裸の写真欲しいって言われたの？」と聞くと美和はまた「はい」と言った。

翌週、美和に少し避けられながら仕事をこなした。俺が声を掛けると美和はビクッとする事が多くなり、緊張して距離を取って話をする感じだった。（やりづらいな）と思いながらも何とか仕事をこなした。するとその週の週末、美和から「係長、相談したい事があるんですけど、今夜お時間ありますか？」と言われ「分かった」と言うと美和は嬉しそうな顔をした。以前の居酒屋に行って話を聞いた。「彼氏と別れました。」といきなり言われ驚いた。「何で？」と聞くと「また裸の写真送れって言われて、断ると彼が怒ってじゃあ別れようって」と俯き言った。「そうなんだ」としか言葉が出なかった。美和は今にも泣き出しそうだった。「別れる他に何か言ってた？」と聞くと「そう言えば何か言ってた様な」と言って美和は考え「あっ？そう言えば何か私にするとか言ってました」と言った。