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同窓会

投稿者:道草
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2020/03/10 02:46:18 (FIm6HXRo)
今、私は山深い古びた温泉宿にいる。

降りしきる雪が、昔の思い出を蘇らせる。

それは中学生の時の同窓会だった。

学校を卒業しての数十年ぶりの同窓会だった。

それぞれの家庭を築き、それなりの人生の経験を積み上げた年齢になっていた。

それは容姿に端的に現れていた。

今回の同窓会の趣旨は中学三年の時の担任の先生の還暦を祝うことだった。

ご主人を亡くされ、子供のいない先生にとっては行き先のないまま、

老人ホームでの生活を余儀なくされているとのことだった。

教員になりたての美人で有名な先生だった。

思春期真っ只中の私たちにとっては、憧れのマドンナだった。

今、目の前にいる我々の憧れの先生は、饒舌に話をする昔のままの先生だった。

積み上げた年齢は、教育者としての凛とした姿に表れていた。

白髪こそ目立ってはいたが、昔と変わらぬその細身の体型から昔と変わらぬ色気を感じた。

同窓会も無事終わり、それぞれが帰路につくこととなった。

帰る方向が同じ仲間を車に数人のせて帰ることになった。

その中に先生も同乗していた。

それぞれの仲間を下ろして、最後に先生の施設まで送ることになっていた。

道すがら、降りしきる雪の多さに驚きながら運転を続けていた。

あろうことか、帰るべき高速道路は封鎖され、引き返せざるをえなくなった。

これ以上の車の運転には身の危険を感じるほど、雪はひどくなっていった。

ようやくたどり着いた、ひなびた温泉旅館はあまりにもみすぼらしかった。

我が家には今の事情を話し、帰れないことを伝えた。

妻にとってはどうでもよいことだった。

先生は施設の方に外泊することの事情を連絡していた。

お互いが日常生活においては、それほどの存在感がないように思えた。

ある意味、何者にも束縛されない存在なのかもしれなかった。

降りしきる雪は周りの木々を埋め尽くし、露天風呂から沸き上がる湯煙が景色を変貌させ

ていた。

湯面を照らす雪明かりは、何故か私の心を波立たせていた。

夜も更け部屋に戻ると、炬燵は隅に片付けられて布団が二つ並べられていた。

何を話すでもなく、床に伏して眠ることにした。

深々と降りしきる雪の寒さが、温泉で温まった躰を冷ましていった。

寝付くタイミングを逃した私の躰はすでに冷え切っていた。

傍らの布団に眠る先生の寝息を窺がうと、寝入った様子を見られなかった。

「先生、寒くないですか」

静かに声をかけると、すぐに返事が返ってきた。

この部屋の寒さに、寝付くタイミングを逃した様だった。

「先生、そちらの布団に入ってもいいですか」

無言のまま私は先生の布団に躰を滑らしていった。

冷え切った足がその寒さを物語っていた。

私はこの状況を後悔していた。

半面、別の事を期待していたのかもしれない。

先生の体を後ろから抱え込むように、躰を接触させた。

見た目よりも更に華奢な先生の体に年相応の女性を感じた。

思春期真っ只中の私のマドンナと今こうして一緒にいることに心が異常に高揚していた。

どれだけの時間が経過したのか。

温かくなった先生の体を揺り動かすような躰の変化が生じてきた。

不覚にも、自制することが出来なくなるほどの変化に自分自身が驚いていた。

仕事にかまけて、もう何年も夜の夫婦生活もなくなっていた。

浴衣の胸元からそっと手を忍ばせると、わずかな反応が返ってきた。

腫れ物を触るように静かに乳房をなぞっていった。

柔らかな乳房の先端に変化が生じるとともに、先生から微かな吐息を感じていた。

耳元に唇を近づけて囁いても返事はなかった。

ただ火照った頬がその気持ちを物語っていた。

浴衣の帯を解き下半身に手を差し延べると、そこにはあるべき下着はなかった。

そして、意外にもそこは温かく湿っていた。

モラルのかけらもないほどに、私の興奮は頂点に達していた。

浴衣の下だけをはだけるようにして、後ろから抱きかかえたまま挿入した。

そこは意外にきつく私の物を締め付けていた。

さすがに、動かれることに抵抗を感じたのか、片手で静止させられた。

行為の中で唯一意思表示されたのではなかったかと思われた。

思えば、長い間性交渉なだなかった躰に、いきなり異物が入ってくれば当然の拒絶反応が

起きるはずである。

デリカシーのない自分が恥ずかしくもあった。

しばらく、その態勢のまま両手両足を駆使して自分本意の愛撫を繰り返した。

昔のことが甦ったのか、先生の体に少しづく変化が現れた。

つながった下半身が自らうごめきだしていた。

押し付けてくる下半身が妖艶な動きを感知した。

初めて体勢を入れ換えて、より深く挿入を繰り返した。

振り下ろす腰の動きに呼応するかのような吐息が叫びに変わっていった。

初めての正常位、初めての接吻はすぐに興奮が頂点に達した。

どくどくと注ぎ込まれる精液の量に自分自身が驚いた。

二人つながったまま呼吸を整えていた。

突然の嗚咽の声に気が付くと、先生の瞳には大粒の涙が溢れていた。

後悔の涙か、近づく孤独な人生の終焉を思ってなのか、聞きだすことは出来なかった。

そのことがあってから、月に一度は施設を訪れるようにした。

たまにはあの時のことを話すが、決して受け入れてはくれなかった。

5年後には施設で亡くなった。

65歳だった。

思いのほか短い一生だった。
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2
投稿者:ごんた
2020/03/10 21:43:07    (5jGdm36z)
読み応えがありました。
ただ、還暦で老人ホームと言うのが、違和感を感じました。
その年で入れる老人ホームがあるのでしょうか?
3
投稿者:(無名)
2020/03/12 17:35:08    (MtrlABAu)
75歳まで働かされる日本とは違う世界かな?
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